瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2003年03月04日(火) 「海辺の家」

2001年アメリカ 監督 アーウィン・ウィンクラー
キャスト ケビン・クライン ヘイデル・クリステンセン クリスティン・スコット=トーマス

余命3ヶ月と言われたらあなたは何をしますか?
私なら、何かなあ・・・思い切り食べるもの食べて、見るものみたら、あとは静かに家で暮らすかなあ・・
ジョージは癌でもう長くない。彼は自分の残された時間を息子と家を建てることに使おうと決心する。
前半は、私思ったほどピンとこなくて。ジョージの気持ちも強引なように思えたし、息子のサムがなんであんなに不良になろうとしてるのか理解できなかったから。

ジョージが別れた奥さんに言った言葉。
「昨日海を見ていたら、なんだかとても幸せな気持ちになれた。海はきれいだった・・」とかそういう感じのこと。死を前にしてすべてのことを受け入れようとするジョージ。息子を愛し、息子に愛されたいと思い。そして自分の人生に今まで暗い思い出だった古い家を壊し、新たに家を作ることで人生をもう一度立て直したいと思うのだろうか・・

ケビン・クラインのなんの飾りもない演技、(痩せていて、ほんとうに病気かと思うような)クリステンセンは、繊細で反抗的な少年をとても素直に演じていました。
夕日に光った海が綺麗です。ジョージと別れた妻ロビンがなつかしい曲で踊り、子ども達がそれを見ている・・

出てくる人たちは、皆よく出来た人ではなくて欠点や弱さを持った人たち。ロビンの新しい夫だって、自分の愛情を表現する方法はお金だと思っていたのだから。
だからこそ、支えあい、ハグしあい、一緒に家を建てる姿に涙が止まりません・・・

波が打ち寄せる海を見下ろす家。その家に誰が住むことになるのか、心暖まるラストです。


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