1999年中国・アメリカ 監督 チャン・イーモウ キャスト チャン・ツィイー ユン・ホンレイ チョン・ハオ
父親の死の知らせを聞いて、久しぶりに故郷に帰ってきたチョンズ。 父の死を悲しむ母の姿にチョンズは、村の言い伝えになっている二人の出会いを思い出すのだった・・
モノトーンで始まった映画が、父と母の思い出に変わったとたん鮮やかなカラーに変わるのがとても印象的でした。 村に先生として赴任した父を慕い、なんとか気持ちを伝えたいとけなげな母デイが、いじらしく可愛い。一生懸命料理を作ったり、彼の姿を見ようとわざわざ遠くの井戸で水を汲んだり。1人の人を一途に見つめるその瞳と微笑みが、私に遠い昔の初恋のころを思い出させてくれました。彼女といっしょにドキドキしたり(笑)
赤が似合うねって父に言われたデイ。彼女の赤い服が、周りの景色の中で鮮やかに浮かんで見えます。彼女にとっては、赤が初恋の色だったのでしょう。
「初恋の来た道」とっても素敵な邦題だなあ〜 町から父がやってきた道、母が父を慕って雪の中をさまよった道。 その道を今、父は母と息子と彼を慕う大勢の教え子たちと村に帰ってきたのです。
|