いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2012年09月10日(月) どこに行きますか?区議会海外旅行、いえ親善調査

 平成11年初当選以来反対しているのが、区議会議員の「海外親善訪問」と「海外視察」だ。大田区議会議員に当選すると、4年の任期中に、親善訪問で米国セーラムを中心した都市、中国北京市朝陽区を中心とした都市のいずれか1回、と、海外視察として概ね10日程度、欧州に1回、合計2回税金で出かけることができる。

 ただ、最近の風潮で、海外視察は自民党、民主党の2会派となり、見直しを迫られた。そこで、「海外視察」の名称を「海外親善訪問調査」としたのだ。この結果、公明党が参加され、本年度も実施されることになった。

 私が問題視しているのは、「なぜ、区議会議員が税金で欧州に行く必要があるのか」という点だ。見聞を広めるのは結構。政務調査費を税金で頂いているのだから、それで行けばいい。

 さらに、必ず欧州にする理由はなにか。予算を満額使い切るには、遠方がいい、ということではないと信じたいが、ここ10年以上は、欧州以外には行っていないのだ。

 金額も問題だ。欧州80万円、中国40万円、米国60万円、なんでこんなにかかるの、申し上げたい。そんな高いツアーは、新聞でもパンフレットでも見当たらない。お役人の海外出張もバカ高い。

 そろって「言い訳」は、「特殊な旅行だから」だそうだ。私が旅行業界に居たころ、役所と議会の行政視察は「おいしい」というのが常識だった。

 さて今年も、区議会欧州視察団が結成された。最初から「欧州視察団」ではまずいので「海外親善訪問調査(その他都市)」として団員を募った。自民、公明、民主の各議員が参加を表明され、行き先を決めることになった。

 大田区の中学生が派遣されている、ドイツ連邦ブレーメン市、こいつは「親善調査」から外すわけにはいかない。残り2都市ぐらいだろうか。そこで、参加議員らから「チェコ」と「チューリッヒ」に行きたいという案が出て、めでたく「親善訪問調査団」の行き先は決定し、12月12日から9日間の日程で出発する。

 さて、そこで何を調査するのか。大急ぎで「見つけなければ」なるまい。私は未来永劫「親善調査」には行かないが、せっかく貴重な税金を使っていかれるのだから、「見聞を広める」だけにとどまらず「大田区区政」に活かせる成果を持ち帰っていただきたいものである。

 お気をつけて!くれぐれも集合時間は厳守で! 


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