雪さんすきすき日記
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2020年06月15日(月) 「ABYSS CRAWLERS plus」のこと

 「NonetEnsemble」と平行してプレイしていた「ABYSS CRAWLERS plus」(YANEURAGAMES)を昨日クリアしたので感想を。
 大厄災により地下に逃れた人々が再び地上に戻るために、博士の手により作り出されたクローン少女のリリィが地上を目指すローグライク2Dアクション。
 操作は左右移動、ジャンプ、剣、ショット。ジャンプは3段まで可能。剣は近距離攻撃、ショットは遠距離攻撃で上下左右に撃てるが弾を消費する。
 毎回ランダムに変化する迷宮内にある青い鍵を入手して出口に向かうのが目的。特定の面ではボスが登場し、倒すとクリアとなる。敵を倒すなどして出現したお金と引き換えに、リリィの攻撃力や能力が強化できる。

 視界を悪くすることで難易度を上げており、ジャンプした先や降りた先に敵が待っているなど日常茶飯事。自機の体力は高次面のイベントでしか増えず、面が進むと壁を通り抜ける敵や敵弾が出現する始末。ボス戦も基本的にはリリィの能力が強化されていることが前提の難易度であり、道中以上に高難易度に設定されている。迷宮での戦闘は時には理不尽さを覚えるほどプレイヤーに不利な要素が多く、リリィが死ぬのを当然とした難易度設定であった。
 一方で、剣や銃の攻撃力はお金さえ払えば無尽蔵に強化できるし、視界を広げる、壁に貼りつく、剣で敵弾を消したりはじき返すといった便利な能力もお金を払えば入手できる。また、リリィが死んでも所持金が半分になるだけで、洞窟内に落ちているリリィの死体を回収すれば全額戻ってくる仕様になっている。

 というわけで、積極的に迷宮に挑戦しては死んだりお金を稼いだりしてひたすらリリィを強化して先に進むのが攻略なので、死ぬことに対してさほど抵抗を覚えずに、死んだら次と気持ちを切り替えることがとても重要。ある意味命の軽さを楽しむ作品だった。
 50回ほど死んでエンディングは非常に素晴らしく、これを見て今までに受けた理不尽ともいえる仕打ちは一気に吹き飛んだ。ずっと孤独な戦いを強いられてきたリリィだが、彼女を支える仲間に愛されていたことを感じさせる内容で、胸に迫るものがあった。

 プレイヤーに配慮しない難易度や解像度の粗い画面描写など人を選ぶ要素は多いが、作り手のその姿勢に同人ゲームらしさを存分に感じられた作品だった。


氷室 万寿 |MAIL
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