雪さんすきすき日記
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2020年06月17日(水) 「ローション侍」のこと

 つい勢いで「ローション侍」(烈帝国)の全実績を達成してしまったので感想を。
 忍者集団によって体中からローションを排出する体に改造されてしまった織田信長が忍者城から脱出する見下ろし型タイムアタックアクションゲーム(原文ママ)。
 信長は体中ローションまみれで歩くことすらできないが、左クリックで床を蹴ることでカーソルの方向に滑って移動する。そして、壁を蹴ることで勢いをつけて滑ることができる。この壁蹴りを利用して、複雑に入り組んだ忍者城を駆け抜けて出口を目指すのがゲームの目的。信長は剣の達人なので、途中にいる忍者は体当たりすると倒すことができる。面によっては、忍者を倒して出現した鍵を入手することで新たな道が開ける場合もある。

 まず、体中ローションまみれで歩けず、蹴ることで床を滑って移動するという発想からして常人の域を逸脱している。この時点で既に完敗である。その上、信長は褌一丁だし、忍者を倒すと「アチョッ」と耳に残る声でいちいち叫ぶし、楽曲の方も小学校の運動会かと突っ込みを入れたくなるようなクラシック揃いだし、そもそも回転する旭日旗を背景に信長が拡大縮小するタイトル画面からして最早狂気の塊である。
 しかし、ゲーム自体は非常に良くできている。壁を蹴って勢いよく進むという操作の特徴をふんだんに取り入れた面構成は、その疾走感をしっかりと活かすことができるように構成されている。なので、操作に慣れるにつれて移動の小気味よさが増していき、1ゲームが短時間で終わることもあって中毒性は高い。実績の時間設定も、少し頑張って攻略すれば手が届く程度で、目標とするには丁度良い感じであった。さらに、面が進むにつれて登場する仕掛けも、疾走感を損なわずにさらなる操作精度を要求するものばかりと、絶妙な調整が随所に見受けられた。
 そして、その先に待ち受けているのがタイムアタックで、これが非常に盛り上がっている。操作は手軽だが突き詰めていくと緻密で正確な操作が要求される奥深さが好評を博しており、上位は最早人外の域に達している始末。
 見た目も内容も非の打ち所がないバカゲーだが、その実はタイムアタックが非常に熱い良作であった。


氷室 万寿 |MAIL
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