雪さんすきすき日記
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| 2016年10月03日(月) |
「MAGICAL×SPIRAL」のこと |
今日も薬が効きすぎて寝坊した。 出社後、早速仕事の引継ぎと休職の手続き。手続きといってもプログラムが用意されているので、診断書を渡してちょっと説明を受けてお終い。期間は未定で、様子を見ながらプログラムを進めていくことになる。 うつ中の出社は相当の体力を要するようで、帰宅後には疲労困憊。6時間ほど寝てた。
「MAGICAL×SPIRAL」(Broken Desk)の感想を。 魔法使いが住み、魔法を利用して高度な文明が栄えるとされる天上界。魔法使いに憧れる地上人メディアンヌが、天上界を目指して夢幻の塔の試練に挑むアクションゲーム。 特徴はその画面構成。移動入力をすると、キャラクターが動く代わりに円筒状の背景が回転してキャラクターの移動を示す。塔にはらせん状の階段が配置されており、それを登っていくと背景が回転しながら上から下へと降りていくので、実際に塔を登っていく感覚を通常の平面のマップよりも強く感じられるシステムとなっている。また、舞台が円筒状ということで左右が繋がっており、それを利用した面構成や仕掛け、ボス戦にも独自性がある。 操作は左右移動とジャンプ、杖での攻撃に2種類の精霊魔法。精霊はボスとして登場し、倒すことで仲間になる。精霊1体につき2種類の魔法が使用できて、MPを消費する代わりに攻撃や移動、防御など様々な面で補佐をしてくれる。また、精霊自身も随時切り替え可能なので、精霊魔法の組み合わせで様々な戦法が取れる。 通常面はらせん状の階段を登って出口にたどり着くとクリアだが、円筒状の地形を利用して入り組んだ構造の面もあり、上へ下へと移動するような場面もある。途中の罠や敵、仕掛けは普通に突破してもいいが、魔法を利用してのショートカットも多数用意されているので、様々な経路を取ることができる。 ボス面は左右が繋がった地形での、精霊魔法同士での戦闘。精霊の力で地形の変化や移動の制限が加わったり、左右が繋がっているので思いがけない方向からの攻撃が来たりもする。 敵や宝箱から入手したり、ボスを倒した後の評価で入るコインを消費して、能力の強化や精霊魔法の購入が可能。
体験版の時点から背景が回転してらせん状の階段を登っていく表現に新鮮味を覚えていたが、やはりこの実際に登っていると思わせる感覚が最大の魅力といえる。円筒状であることを強調するためと、先の見通しを良くするために曲率は結構大きめにしているので、尚更この感覚が強い。なお、攻撃魔法は接線方向ではなく、塔に沿って円弧を描いて飛んでいく。この辺りはちゃんとゲームとして調整されている。 敵や仕掛けは2Dアクションとしては一般的なものだが、雰囲気が変わると印象も変わるもので、さらに独特の視界もその印象の変化に拍車を掛けている。特に、崩れる地形やダメージを受ける地形といった、地形に関する仕掛けは先の見通しが悪いことが緊張感が増している。あと、迷路状の地形も部分部分しか見渡せないので、目指す場所に行けそうで行けないもどかしさが楽しい。通常面の構成は主題に沿ってらせん状の階段を登り続けるものが大半であったが、こういう変わり種の面ももう少し欲しかったかも。 精霊魔法については、とにかく派手な演出効果が目を惹いた。勿論、威力的にも頼りになるので、後半では攻撃はほぼ精霊魔法によることになった。中でも、土属性の魔法が使いどころは難しいが群を抜いて高威力なので、決まったときの気持ちよさは格別である。らせん状の地形と共に、数多くの魔法を使う楽しさもこの作品のもう1つの特徴とも言えるかと。
あと、とにかくよく喋る。幕間のデモはフルボイスだし、主人公のあらゆる動作に声が付いている。最初はやや煩わしいとも思ったが、プレイしているうちに慣れていった。デモの会話は声優の演技が皆さん上手で、情感に富んだ会話を楽しませてもらえた。土の精霊のイケボが特にお気に入りで、魔法の使い勝手と合わせて彼は私の中での影の主役になっている。 物語は、最初は本当に魔法使いになるための試験だと思ってプレイしていたので、その後の二転三転する展開には素直に驚かされた。これはネタバレが勿体ないので、この程度に留めておくが、ちゃんと大団円を迎えて、胸が空く思いで最後を迎えられたのはとても好印象だった。
ところで、これだけのアクションゲームでありながら、ボスとの再戦ができないのは正直生殺しではないだろうか。初見で倒した後に攻略が分かってきても、それを実証する手立てが無いのはあまりにも不完全燃焼が過ぎる。攻略が深まればいろいろと制限を加えたプレイも楽しめそうだし、最強の強化前提でのボスラッシュモードなども面白そうだと思った次第。 あと、演出効果の中でも過剰と思われるものもいくつか。例えば、フラワーゴーレムが腕を振り下ろす時など、腕が見えないくらいモーションブラーが掛かり、当たり判定がさっぱりわからない。この点については、とある体験版でも気になっていたのだが、そのときよりはやや落ち着いた印象もある。しかし、やはり視認性を犠牲にしても演出には疑問が残る。 ついでに、回転する筒から火が噴き出す罠について、筒が画面内に表示されないと火も表示されないのはちょっとお粗末な気がした。といっても、それが気になったのは1個所だけなのだが、それだけに惜しいと感じた。
魔法使いにになるための試験の舞台である塔という設定を、システム面でも物語面でも非常に上手く活かした作品であった。ぐるぐる回る画面は動きが大きくて楽しいし、その動きに負けないくらいの派手な精霊魔法を使いまくるのもまた楽しくて、最後までとても気持ちよくプレイすることができた。また、体験版の時点ではここまでの力作になるとは思っていなかったので、二転三転する展開に大いに驚かされたのもまた楽しかった。
で、ウンディーネはソーベルの嫁ということでいいですね!
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