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2013年04月07日(日) 「アルフール小国物語」のこと

 「アルフール小国物語」(あやえも研究所)をプレイ。
 中世風の架空世界を舞台にしたFPS。アルフール小国の隣国エルグス自治領が突如アルフール小国に侵攻を開始。そこで生活していた二人の姉弟も捕らえられ、奴隷としてエルグス自治領に移送されてしまう。しかし、とある事件がきっかけで脱出に成功。アルフール小国に戻るため、エルグスの部隊を相手にたった2人だけの戦いが始まり、そしてそれが両国の運命を大きく変えることとなる。

 同人ゲームには稀有なFPSで、UDK(Unreal Development Kit)にて製作されている。商用エンジンの使用で動作の安定感は抜群。
 その商業FPSは今や超美麗な写実的映像と多彩な武器や乗り物がごく当たり前となっているが、この作品はその流れに逆行するかのごとくアニメ調のキャラに武器も射撃のみ(手榴弾のような投擲武器もなし)という簡素な内容。その分操作もFPSの基本動作である移動やしゃがみ、ジャンプに射撃も2種類(腰だめモードとエイムモード)と比較的単純。
 使用する銃は全部で10種類。近距離に強いハンドガンから中距離用のアサルトライフルやマシンガン、遠距離を狙撃できるスナイパーライフルなど、現行兵器として一般的なものが揃っている、舞台が中世風なのに現代の武器は不釣合いではあるが、そこはまあ目を瞑ろうかと。武器は現地調達が基本で携行できるのは2種類のみとなることから、どの武器でどう立ち回るかが問われる内容となっている。

 以前も「Another Bound NEO」や「PORTAL」など一人称視点の作品はプレイしていたものの、それらはアクション要素の強い作品で、FPSとなると今作が初めてとなる。なので、なんでもござれの商業FPSよりはこのような銃撃戦に特化して単純化された作品の方が、入門用として実にありがたい。実際、内容は国境に向かう道のりの途中で襲ってくる敵兵を倒していくのみで、最後の最後にボスが待ち受けているだけ。しかし、だからこそ立ち回りや狙い、射撃といったFPSの基本的動作をしっかりと把握することができたように思える。最初の頃は、敵兵の真っ只中に突っ込んでは銃を乱射して蜂の巣にされるという典型的なルーキーの繰り返しだったが、そのうちに物陰に身を隠しながら移動し、射撃も腰だめモードで牽制しながら要所でエイムモードにして的確に敵を倒していくということを実践を通じて学んでいった。
 また、主人公は姉弟2人で、各面の最初に選択した方がプレイヤーキャラになり、もう一方はサポートキャラになるのだが、このサポートキャラが非常に頼りになるのも嬉しいところ。少なくとも、難易度NORMALまでは崖から落ちた以外で倒れることはなかった。サポートキャラへの指令も、呼び寄せと待機の2種類という簡単さはありがたい。

 難易度はEASYとNORMALをクリア。プレイ時間は2時間程度と手頃で、私のような初心者には本当にうってつけの内容であったし、FPSの猛者には今の時勢でこの単純さが逆に新鮮に感じられるかもしれない。製作者もFPSの作成にとても意欲的で、次回作はマルチプレイFPSとのことなので、マルチプレイをするかどうかは別としてそちらも楽しみにしたい。


氷室 万寿 |MAIL
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