パラダイムチェンジ

2005年07月10日(日) 白洲正子展

日曜日、日本橋高島屋で行なわれている「白洲正子とその世界展」
を見に行ってきた。
彼女と、夫の白洲次郎が生前住んでいた家、「武相荘」(ぶあいそうと
読むらしい)が一般公開されたのを機に、骨董収集家としても有名
だった白洲正子愛用の品々を展示した展覧会。

私が白洲正子に興味を持つきっかけになったのは、彼女が他界した
時に、骨董収集家、目利きとして有名だった、という話を聞いて以来
である。
その後、彼女の対談集や、何冊かの著作を手に取り、彼女の人に対する
目利きぶりにも興味を持つようになり。

また、彼女の夫である白洲次郎は、アメリカ占領下の日本にあって、
吉田茂首相の特別補佐官のような役割を務め、時にはGHQと喧嘩を
しながらも日本国憲法、サンフランシスコ講和条約の際に尽力をした
人らしい。

それだけにとどまらず、晩年にいたるまでポルシェカレラを乗り回し、
武相荘では農業にいそしむ、という粋な紳士であったようで。
そんな彼らが愛用した品々が展示されるのであれば、ちょっと見ておき
たいと思ったわけですね。

とはいうものの、私には骨董の趣味もなければ、鑑定眼もないので、
それが鎌倉時代のものであれ、室町時代のものであれ、へー、と口を
開けて眺めるのみである。

ただ、彼女がそれらの骨董の中でも、普段日用品として使っていたもの
を並べているコーナーでは、周りの家具、調度品と相まって、生前の
白洲正子の人となり、というかただずまいが何となくわかるような気が
したのだった。
やっぱり、その人の愛用したもの、コレクションしたものからその人
らしさが見え隠れするっていうのは、あるだろうし。

武相荘は、車がないとちょっと不便なところにあるみたいだけど、
機会があったら、一度は行ってみたいかも。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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