パラダイムチェンジ

2005年07月09日(土) 加藤鷹トークショー

ロフトプラスワンで行なわれた、カリスマAV男優、加藤鷹のトーク
ショーに行ってきた。
また何でそんなところに?と思われるかもしれないが、いっぺん
加藤鷹には会ってみたかったのである。

そんなわけで「初のナマ鷹(@加藤鷹)」で、ロフトプラスワンに足を
踏み入れたのも初めてだったわけだが、会場には100人?200人?位の
人が入って大盛況だった。男女比はほぼ半々くらい。

さて、私はセックスワーカー、性産業の周辺にいる人たちのことが
嫌いではない。
彼ら、彼女たちの仕事をさげすんだり、貶めるつもりもなければ、
かといって、賞賛したり、誉めそやすつもりもない。
ただ単に、そういう仕事についているんだ、と思うのみである。
どんな仕事であれ、仕事をしていい事もあれば、大変な事もあるだろう
し、皆そこでバランスをとりながら仕事をしていると思うからである。

例えば、人を食い物にする職業、性風俗ならこの前のタイ人少女の人身
売買をしたり、または悪徳リフォーム業者、詐欺みたいな仕事をしてい
る人たちに比べれば、人の役に立つという意味では何百倍もまともだと
思うし。

以前エントリーで書いた伏見憲明の時にも感じたし、またひょんな事で
知り合いになったSMの女王様(あ、別にかしずいているわけではなく、
単なる友達)に会っているときにも思うことだけど、そういう職業に
ついている人たちの中でも、私が特に惹かれる人たちというのは、
「開いている」というか、「自分に正直に生きている」ように見える
ところかもしれない。

いや、もちろん彼らは彼らなりに大変だと思うんだけど、例えば大きな
組織に属しているわけではなく、自分の身ひとつで立っている姿が変に
捻じ曲がらず、凛としている人たちがいる。

そんな人たちに会うと、職業なんかに関係なく、人として格好いいと
いうか、尊敬に値するような気がするのである。
それは世間一般からしたら、賢い生き方ではない(失礼)のかもしれないが、だからこそ、その立ち姿に感動を覚える人がいるのだ。

加藤鷹もそういう、いい感じのする人だった。
言葉ではうまく言えないけれど、爽やかな「乾いている」感じと、エロス
の「湿っている」感じのバランスのとり方が絶妙というか。
だからこそ、トークショーにこれだけの人が集まるのかもしれない。
女性がうっとりと、目にハートマークを浮かべながら聞きほれる姿
なんて初めてみたし。

彼がAB型のデブ男性が好きだし、周りにそういう奴ばっかりが集まる
と言っていたのも、何となくわかる気がする。
おそらくはそのカテゴリーこそが、お互いに競合することなく、また
変に気をつかうことなく、加藤鷹が素の加藤鷹でいられる空間なんだ
ろうなあ。

なんにせよ、行ってよかったな、と思えるイベントでございました。



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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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