ロフトプラスワンで行なわれた、カリスマAV男優、加藤鷹のトーク ショーに行ってきた。 また何でそんなところに?と思われるかもしれないが、いっぺん 加藤鷹には会ってみたかったのである。
そんなわけで「初のナマ鷹(@加藤鷹)」で、ロフトプラスワンに足を 踏み入れたのも初めてだったわけだが、会場には100人?200人?位の 人が入って大盛況だった。男女比はほぼ半々くらい。
さて、私はセックスワーカー、性産業の周辺にいる人たちのことが 嫌いではない。 彼ら、彼女たちの仕事をさげすんだり、貶めるつもりもなければ、 かといって、賞賛したり、誉めそやすつもりもない。 ただ単に、そういう仕事についているんだ、と思うのみである。 どんな仕事であれ、仕事をしていい事もあれば、大変な事もあるだろう し、皆そこでバランスをとりながら仕事をしていると思うからである。
例えば、人を食い物にする職業、性風俗ならこの前のタイ人少女の人身 売買をしたり、または悪徳リフォーム業者、詐欺みたいな仕事をしてい る人たちに比べれば、人の役に立つという意味では何百倍もまともだと 思うし。
以前エントリーで書いた伏見憲明の時にも感じたし、またひょんな事で 知り合いになったSMの女王様(あ、別にかしずいているわけではなく、 単なる友達)に会っているときにも思うことだけど、そういう職業に ついている人たちの中でも、私が特に惹かれる人たちというのは、 「開いている」というか、「自分に正直に生きている」ように見える ところかもしれない。
いや、もちろん彼らは彼らなりに大変だと思うんだけど、例えば大きな 組織に属しているわけではなく、自分の身ひとつで立っている姿が変に 捻じ曲がらず、凛としている人たちがいる。
そんな人たちに会うと、職業なんかに関係なく、人として格好いいと いうか、尊敬に値するような気がするのである。 それは世間一般からしたら、賢い生き方ではない(失礼)のかもしれないが、だからこそ、その立ち姿に感動を覚える人がいるのだ。
加藤鷹もそういう、いい感じのする人だった。 言葉ではうまく言えないけれど、爽やかな「乾いている」感じと、エロス の「湿っている」感じのバランスのとり方が絶妙というか。 だからこそ、トークショーにこれだけの人が集まるのかもしれない。 女性がうっとりと、目にハートマークを浮かべながら聞きほれる姿 なんて初めてみたし。
彼がAB型のデブ男性が好きだし、周りにそういう奴ばっかりが集まる と言っていたのも、何となくわかる気がする。 おそらくはそのカテゴリーこそが、お互いに競合することなく、また 変に気をつかうことなく、加藤鷹が素の加藤鷹でいられる空間なんだ ろうなあ。
なんにせよ、行ってよかったな、と思えるイベントでございました。
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