掛川奮闘記

2007年03月12日(月) 070312_地方に残る文化とは

 久しぶりの積雪。札幌は10センチくらいでしたが、昨日まで舗装の出ていた道路も真っ白です。

 まだ3月ですからね。まだまだ油断はできないということですね。

【友遠方より来たる】
 掛川から知人のAさんが訪ねてきてくれて、夜楽しく話しました。

 Aさんとは、掛川の祭りの夜にある料理屋さんの二階で、長唄や手踊りなどのいわゆる旦那衆の文化を見せてもらったときにご一緒して以来ですから、もう2年半ぶり。でも駅で待ち合わせて顔を見るとたちまち思い出しました。

 現代日本では、邦楽の世界が日常生活からすっかり消えてしまいました。

 気の利いたところではお祭りのときにそうしたプロを招いて演じてもらったりするところもあるようですが、掛川ではそれらがまだ市井の人々の中に平気で息づいているところがすごいのです。

 Aさんも、幼いときから手踊りや長唄、鼓などを当たり前にやっていたのですが、昨年邦楽のプロフェッショナルをお招きして演奏会をやっていただいたときに、そのプロの方から「なぜこんな地方都市にこんな文化が残っているのですか!」と驚かれて、改めてそのことの意味を感じたのだとか。

 私もまさにそのプロの方と同じ驚きをもったものでした。

 思うに、地方都市に生まれ、そのまま故郷で生活をすることがそうした地域文化を支える力になっていることが大きいのでしょう。

 しかし、高校を卒業した段階で大学を外の世界に求め、そのまま都会で就職をすることが一般化した今日、そうした地方が連綿と受け継いできた文化が脆くなっています。

 地方の文化は絵画や美術品のように目に見えるものだけではなく、地域の人たちの生き方という「畑」があるからこそ育つのであって、畑の土が痩せこけつつある今日、その将来が危ぶまれます。

 Aさんもそうしたことを強く感じていて、これまでの出会いの意味を考えたとか。そうです、きっとそういう意味があったのだと私も思います。

 Aさんも元気そうでなによりでした。またお会いしましょう。


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こままさ