掛川奮闘記

2007年01月22日(月) 070122_スキー学習の実体

 こんな冬なら過ごしやすいけれど、

【スキーの危機】
 私がニセコでスキーをしたときの記事に関連して、ある学校のA先生から関連した情報をいただきました。

 まず、以下のような2年前の新聞記事があるそうです。

<北海道新聞 2005/02/08 『学園ひろば』>
 中学のスキー学習激減〜週休2日制の完全実施以降
 こちら → http://www5.hokkaido-np.co.jp/sapporokenbu/school-openspace/files/20050208.php3

 この記事によると、『スキー学習を取りやめる札幌市立の中学校が増え続けている。スキー学習を実施する市立中学校数は、過去五年間で半分以下に激減。市内の
スキー場は、スキー学習を継続してもらおうとリフト利用料や、スキー用具の貸出料を割り引くなど、引き止め策に躍起だが、効果はあまり上がっていないようだ』とされています。

 一方で小学校では継続されているところが多いようで、『札幌市教委によると、スキー学習に取り組む市立中学校は、二○○○年度には九十八校中八十五校(86・7%)だったが、本年度は九十七校中三十七校(38・1%)に減少。一方、市立小学校では全校で実施』とされています。

 その理由は、『週休二日制が○二年度に完全実施され、授業時間が削減され
たこと。体育の時間も年間百五時間から九十時間に減らされ、ある中学の校長は「丸一日かかるスキー学習をする余裕がなくなった」と話す。
 少子化に伴う教諭数の減少も要因。二○○○年度の教諭数は二千七百
十七人だったが、○四年度は二千四百九十人に減少。本年度からスキー
学習を廃止した中の島中(豊平区)の川崎考一校長は「昨年までは体育
教師三人のほか、校務員と私が引率して何とか実施していたが、今年か
ら体育教師が二人になり、『ギブアップ』でした」と話す』

 さらに、『親の経済的負担も大きい。スキー学習にはスキー用具、ウエア、リフト代などが必要で、成長の早い中学生はさらに靴やウエアを買い替えなければならない。手稲区のある父親(45)は「二年間で四回ほどしかないスキー学習のために五万円以上出すのは、正直、きついと思ったこともある」と話す』


 次に、この先生達が「雪プロジェクト」として行った調査の結果が次のサイトに載っています。
 こちら → http://yukipro.sap.hokkyodai.ac.jp/enjoy_.html

 これを見ると、子供がほとんど外で遊んでいないのです。やはり私たちが子供の時とは随分時間の使い方が変わってきたようです。ひどい実態なのです。

 これらのことから
 Q.最近学校でスキー授業をしないところが増えてきたと聞くことがありますが、これは本当なのですか?

 という問には「事実です。特に中学校において顕著で、小学校ではまだほとんどで行われている」という答えになるのです。

 A先生は、『一番決定的だったのは、札幌市のいわゆる「指導の手引き」と呼ばれる、札幌市独自のカリキュラムの中からスキー学習が消えたことです(中
学校のみ)。市内全ての中学校が、この「手引き」を基本に各校独自のカリキュラムを組みますので、影響は大なのです』と教えてくれました。

 また、
『学校でスキー授業をするところが減っている理由としては、
 1)児童生徒数減→学級減→指導者の不足
 2)経費の負担が大きい
 3)けが、事故に対する精神的負担に学校が悲鳴
 などいろいろありますが、私は、雪たんけん館のデータにあるとおり【子供の遊び方が変わった】ことが非常に大きいと思います。

 簡単に言えば、テレビゲームに大人も子供もみんな喰われたのです。

 昔は、教師にとっても冬のスキー学習はむしろ楽しみでもあったと思い
ます。今は、子供にとっても、教師にとっても、保護者にとっても苦痛なので
はないでしょうか』とご意見を寄せて頂きました。ありがとうございます。

    *   *   *   * 

 学校の少ない授業時間に対するさまざまな期待や、「かくあるべき論」がまかり通っていて、教育現場は悩ましいことになっているようです。

 学校教育と家庭教育、そして卒業してからの生涯学習など、人間が成長して行くには、それぞれの役割分担もあることでしょう。

 ある先哲は、学んで得られる『識』には三種類ある、と言っています。

 本を読んだり学校へのらくら行っても得られるのが『知識』。

 次に、人生や思慮分別、判断、などのもとになる『見識』。

 そしてこの見識を実効、断行する力としての『胆識』。

 見識の段階でもう相当に先哲・先賢の学問をしなくてはならん、とも言われます。

 さてさて、人生は大変だ。


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こままさ