□■ あたしのお教室 ■□
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| 2003年12月05日(金) |
不思議の葬儀 その2 |
はい。こんにちは。
今日は朝、7:38.りんりんりーんと電話が鳴る。 やっぱりしうとめ。 昨日、朝の電話事件のあと、一言ご意見しておいた。
「おかーさん、あたくしには優先順位ってものがありまして 朝は、家族を送り出すことが一番大事なことなのですわ。 朝の1時間はあたくしにとって戦いのようなものですのでね。 おかーさんのお話はみなが出て行った後でゆっくりきかせていただきますので、 今後、電話は7:30過ぎにお願いしたいですわ。」
早い話が、くそ忙しい時には電話してこんとって、ってこと。 それで、7:38にかかってきたってこと。
用件は昨日の炊き出しで出たゴミのことだった。 はぁ。またしてもゴミ。
「よかったら、あんた、ゴミ持ってかえって、クリーンセンターに届けてくれへんけ?」
「でも、ゴミは葬式を出した当家が処理するもんだと聞きましたけど。 それにそのことは先方には伝えましたけど。 おかーさんが昨日そうするようにおっしゃったんじゃないですかぁ。」
「ほんでも、あれこれ考えてみたら、やっぱりうちが持って帰ったほうが。。」
「で。あたくしが行くんですかぁ?」
もう!3日も葬式準備にでてるんだから、ごみだらけになってる我が家優先だわよ〜〜! もうこれ以上の奉仕はいやだ〜〜〜!
結局しうとめは引き下がった。
しっかし、一晩中、ゴミのことを考えていたのかしらん? ご自分が葬儀関係のことができなくなったら、口はだしたらいかんよね。 若いもんは、年長者に気を遣うもんだから、葬儀関係のことが全然進歩しないだろうが。
◆◆◆
結論として。 葬儀屋さんがなかった昔は隣保だの講だのが労働奉仕しないと葬儀はなりたたなかったのであるが、 今はそういったプロはこんな田舎でもいるわけで。 どの家も家庭の事情があり、仕事を休めない人もいるなかで、2日間も近隣の人を拘束し、しんどい思いをさせる、この「不思議の里の葬儀」
昔に比べればかなり簡素化されたときくが、都会で父の葬儀を経験してきたあたしには、50年以上も前の葬式のようだ。
村に伝わる葬儀用の道具。10数種もある役職(鐘たたき。鈴もち。寺人足、etc)。これをいつまで続けるつもり?
心からお悔やみをしたいのに、忙しさに紛れて、亡くなったおばさんの顔もみることができなかった。 炊き出しにきている若嫁連中は、仕方ないからやっているという感じがありあり。 悪いけど、じいちゃん、ばーちゃん、あたしは、こういう葬儀はしないよ。 親戚も、地域の人も、ゆっくりと弔ってもらえるような、そういう葬儀にしたいもんだね。
明日は父の三回忌。 こんな騒ぎでいけなくなったけど。 心から父を愛してくれていた人だけが集まってくれると母が言っている。
形より気持ちって、しみじみ思ったね。
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