
日記もくじ|まえの日記|つぎの日記
| 2004年06月29日(火) |
1歳6ヶ月24日目:白い巨塔!(入院6日目) |
今日は教授回診の日です。 朝から病棟は落ち着きが無く、看護師さん達は各部屋を見回って整頓されているかどうかをチェックしています。 テーブルに、各自のカルテが置かれて準備が整いました。 わたしは、生「白い巨塔」体験ができるとワクワクです。(不謹慎ですか。)
しばらく待っていると、複数の足音が聞こえてきて教授がやって来ました。 テーブルの上のカルテは一足先に来た看護師さんによって開かれ、すぐに見られるようになっています。 教授は奥のベッドから回診し、その患者さんを担当している医師が教授の後方の群れから出てきて軽く説明をします。 軽く…というのは、本当に軽くです。 何と、病名を言うだけ。 教授は「変わりはありませんか?」と質問をし、患者さんが「大丈夫です。」と言うと満足そうに「頑張ってくださいね。」と声を掛けて、次の患者さんへ移動します。 わたしのところも、何事もなく終わってしまい、少々がっかりでした。
教授が隣のベッドへ移動した後もS先生が残っていたので、なんだろう?と思っていると、 「明日、抜糸しますから。」 と言いました。 ついに抜糸です! また、今日はやっと入浴の許可が出たので、入浴準備のためにボディソープを買いに売店へ行きました。 今日も熱が上がってきて具合が悪かったため、入浴を取りやめようかと迷いましたが、気合いで入ることに。 病棟のお風呂って、広いんですね。 身体を洗いながら「どうしてかな?」と考えていて、思い当たりました。
看護師さんが、患者さんの入浴の介助をするためです。
複数名の看護師さんが入っても立ち回れるよう、スペースがあるんです。 そういった患者さんの為の設備も整っていたので、この考えは間違っていないと思います。
それから、今日も変わりがないか電話すると、おばばが「転入届が見つからなくて、パパは眠っていない。」と言います。 実はなっちゅんが新しい保育園に入園するまでに新住所の住民票を提出しなければならず、わたしは入院する前に転出届けをもらっていたのですが、それをパパが亡くしててしまったそう。 引越騒ぎをしていたので仕方ありませんが、パパも就職したてで有給はないし、なっちゅんの入園は明後日だし…ということで、看護師さんにお願いして、急遽一時帰宅の許可をもらいました。
おばばにも連絡したのですが、行き違いで家を出てしまっていたため、区役所の出張所で待ち合わせをすることにしました。 洋服が手元に無かったためジャージにTシャツ姿で、しかも手首に血液型と名前が入ったベルトを付けたままです。 看護師さんに「手首のベルト、外しちゃ駄目ですか?」と一応聞いてみたのですが、駄目でした。 恥ずかしいです。
手術をして以来、こんなに長距離を歩くのは久し振りだ…と思いながら、駅へ向かいました。 毎日病棟内を歩いてリハビリをしていたつもりですが、想像以上に自分の体力が落ちていたということに驚きです。 一番辛いのは、階段。 どんな動作でもそうですが、人間は身体を動かす時にお腹に力を入れるようになっています。 上半身と下半身のちょうど中間で、それらのバランスを取るためだと思いますが、階段の上り下りに、それが顕著に表れます。 やっとの思いで出張所のある駅に着くと、おばばもちょうど到着したところでした。 なっちゅんはおぶい紐で背負われて眠っていて、その力の抜け具合が見事で笑ってしまいました。 お腹が痛いです。
転出届の再交付を受けた後、実家へ向かいました。 駅から直接市役所へ行き、転入届を出し、住民票をもらい一安心。 ついでに乳児医療も手続きして、健診や予防接種の書類ももらいました。 全ての動作がゆっくりだったので、用事を終えたら17時になっていました。
久し振りの我が家は、本当に気持ちが落ち着きます。 夕食を食べながら、また病院へ戻らなければならないと思うと憂鬱になりました。 なっちゅんも「ママが家にいる!」と大喜びしているのに、ぬか喜びさせて申し訳ないな…と思います。 わたしの気持ちが分かるのか、帰りは笑顔でバイバイしてくれました。 おじじに車で送ってもらい、病院には20時40分頃到着しました。 おじじ、いつもありがとう!
|