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| 2004年05月31日(月) |
1歳5ヶ月26日目:挫折の一日 |
なっちゅんの風邪により2週間も実家のお世話になっていましたが、なっちゅんの風邪も治り、わたしの体調も回復したので 昨夜のうちに練馬へ戻りました。 今朝から再び4時半起きの生活です。 みんなやっていることなんだし、頑張らなくちゃ!と自分を追い込み、慣れないながらも一生懸命家事・育児・仕事の両立を目指そうと思いました。
朝食を作り、部屋の片づけをし、身支度を整え、6時になったら洗濯機を回し、早めになっちゅんを起こしておっぱいをあげ、オムツ替え、なっちゅんの着替え…。 何でもないことかもしれませんが、要領の悪いわたしは時間が掛かります。(なっちゅんのおっぱいタイムが入るので、仕方が無いといえばそれまでなのですが…。) どうやっても洗濯が終わる前に出社時間になってしまうので、パパになっちゅんのご飯と食器洗い、洗濯物干しをお願いして出社しています。(社宅なので、洗濯機を使えるのは6時からなのですが、わたしは6時半に家を出ないと間に合わないのです。洗い上がるのは大抵6時40分すぎです。)
終業時刻になり、なっちゅんの保育園のお迎えがあるので、仕事を途中で切り上げて帰宅。 こういう時に期限付きの仕事を持っていると、中途半端に終わらせざるを得なくてストレスが溜まります。 自分一人じゃないから、わたしの時間はわたしだけに使えない。 当たり前のことなのですが、それが神経過敏になっているわたしの心に刺さります。 朝から、小さい棘が、少しずつ刺さっていたのだと思います。
保育園の送迎、以前の日記にも書きましたが朝はパパ、夜はママです。 そのため自転車を駅の駐輪場で交換しています。 パパの出社時間は遅いので駅前の駐輪場は一杯だったらしく、わたしの使ったことがない2階建ての駐輪場にふらっか〜ずを置いたとメールがありました。 初めての場所で駐輪場自体を見つけられず、うろうろ。 保育園のお迎えのリミットが近づいてきていて、心は焦るばかり。 やっと見つけた駐輪場、自転車は2階にあるという話だったのですが、階段がなかなか見つかりません。 階段を見つけてやっと2階へ上がりましたが、今度は出口が分からず彷徨いました。 階段をよろけながらやっとの思いでのぼり、早くお迎えに…!と思ったら、サドルが高いままになっていてすぐに走り出せません。
終始こんな感じで、何一つ、スムーズにいきません。 わたしのイライラは、どんどん募っていきました。 一昨年の春に越してきたと言っても、つわりや産後の体調不良などで、この新しい土地を熟知していません。 初めて通る道を、保育園は確かこっちの方角だったはず…と、どこまでも続く同じ景色の中を(もし道が間違っていて、迷っちゃったら帰れないし、お迎えに間に合わない…。)と、泣きそうになりながら自転車を漕ぎ続けました。 全て、自分が悪いのです。
引っ越してきてからちゃんと探検していたら、こんなことはなかった。 この街に馴染めず拒否していたから、今こんな目に遭っているんだ。 そう考えると、余計に泣けてきました。
幸いにも、わたしは方向音痴ではなかったので何とか保育園に辿り着くことが出来ました。 延長保育を受けている子ども達は20人いるはずなのですが、時間が遅かったため部屋にいたのはなっちゅんを含めて3人だけです。 それも、4歳とか5歳くらいのお兄ちゃんで、1歳児はなっちゅん一人。 わたしの姿を見つけて、エヘエヘと笑いながら寄ってくるなっちゅんを見て、胸が締め付けられました。 家へ向かう自転車をこぎながら、なっちゅんに「ママ、お迎えが遅くなっちゃってごめんね。今日は何して遊んだの?楽しかった?」と話しかけ、なっちゅんは「はっちゃー。ほちょほにゃうちぇ!」と、訳の分からぬ言葉で返事をしてくれました。 なっちゅんは、健気に頑張っているのに、ママは、とっても情けなくて、不甲斐ない…。 また、涙が込み上げてきました。
帰宅して、なっちゅんに夕食を食べさせた後、大人の食事の用意をしようと思ったのですが、おっぱいをせがまれてなかなか進みません。 洗濯物も畳まなければならないし、お風呂の用意もしないといけない。 掃除機もかけたかったのに…時間が決められているので、もう使えない。だけど部屋は汚い。 甘えたがっているなっちゅんを、沢山甘えさせてあげたいけど、家事が出来ない。 追いつめられて(というか、自分で追いつめているのですが)身動きが取れなくなってしまいました。
何とかご飯を作り終えたのは22時。 なっちゅんをお風呂に入れようと思っていたのに、その前に眠ってしまいました。 パパが帰ってきて。 心の中で起きていたパニックが出口を見つけて、ぶわーっ!と、外に出てきました。
つわりの時もそうだったけど、こういう時のパパは、本当に頼りになります。 わたしが辛かったこと、悲しかったこと、全部受け止めてくれました。 泣いて泣いて、とにかく泣いて。 自分でも、全てを完璧にこなすなんて無理だというのは分かっています。 なっちゅんが産む前だって、体力のないわたしは仕事が忙しくなると、すぐ体を壊していました。 それを今度は仕事も家事も育児もしなければならない。 だから、優先順位を付けていかないと体が保たないということも分かっています。 だけど気持ちが着いていかないのです。 もっと体力があれば…みんなちゃんとやっているのに…自分がちゃんとしていないから…どんどんどんどん、自分を責めて、泣いて…。 パパが「僕も家事を頑張るから。」と言ってくれましたが、なるべくパパに負担を掛けたくないのです。
パニックを起こしながら泣いているわたしを見て、パパが心配して実家に「自分たちでなんとかしようと思っていたけど、毎日こんな生活じゃ保たないから。もう育児ノイローゼになりかけているし…。(注:正確には家事ノイローゼなのですが。)毎日5時前に起きて、ご飯を食べ始めるのが23時で…本当に無理だから、りなちゃんの実家に同居するよ。」と電話してくれました。 そしてわたしの実家に電話してくれたのですが、おばばが心配して「今からこっちに来なさい。」と言ってくれました。 パパも、これから実家へ帰ろう?と言います。
これから実家へ帰る…。 そうしたら、また、なっちゅんは保育園をお休みしなければならない…。
あんなに苦労して、やっと入った保育園。 始めのうちは泣いたりしていたけど、今では保育園で沢山遊んで、楽しんでいるなっちゅん。 なのに、親のせいで保育園に行けなくなる…? それは嫌だ。 それだけは、嫌。 保育園だけは、譲れないのです。
それで、またパニックを起こしてしまいました。
狂ったように泣いているわたしを見て、パパが「帰るのは止めにして、二人でしばらく頑張りますから。」と言って電話を切りました。 パパが、わたしの様子を見て「なるべく負担が掛からないように、僕も家事を頑張るから。保育園も行かせよう。大丈夫だから。」と言ってくれて、それでやっと落ち着くことが出来ました。 明日は顔が腫れてしまっているんだろうな…と思いながら眠りについたのは24時を過ぎた頃でした。
みんなやってることなのに、自分は駄目人間だ。 情けない。 そんな敗北感で一杯です。
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