何かになりたかったの、私 有名になりたい、 人から受け入れられたい、 実績をつくりたい、 世間からみとめられたい…
―そんなふうに? “誰か”のようになろうとしていたの ほんとうは、”私”にならなくちゃ いけなかったのに―
わたし、私になりたい。 こんな音楽を、聴いていたいのです ただ降ってくるやさしい雨のような。 時に激しくかなしく歌う風のような。
こんな音楽を、感じていたいのです 奥深くからこみあげてくる 慟哭のような。
わたしが、わたしでいること 本当に好きなことを、「好き」と言えること。 薄い卵のカラのようなものを やぶっていくこと。 それがどんなに大切なことかを。 それがどんなに私を強くするかを。
その殻が、私といっしょに サラサラと流れていく うすい砂のように、光を放ちながら 流れていくなら―。
私はその様を遠い記憶とともに 眺めながら この音楽に酔いしれて 月の傾くまで ペンを走らせているでしょう とめどなく、とめどなく あふれる言葉に身をまかせながら。
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