| Spilt Pieces |
| 2003年07月07日(月) 七夕 |
| 七夕は、生憎の雨。 年に一度しか会えない彦星と織姫の伝説は、その儚さと幻想的イメージのためか、未だに受け継がれ続けている。 誰が考えたのかは知らないが、随分と感性の豊かな人がいたのだなと思う。 深い空を見上げながら、落ちてくる雨を見ていた。 その切なさゆえか、美しく感じられる伝説。 雨が降ると、何となく残念な気がする。 七夕は梅雨が明けていない時期にあるためか、晴天であることが珍しい。 「今年は晴れるといいね」 かつての風習を忠実に再現するわけではなくても、こういう会話はどこかしらで交わされている。 ロマンチックな星の夜と、二人の再会をぼんやりと願う。 雨が降ったなら「残念だったね、来年こそは」と言って終わるだけのことかもしれない。 離れ離れにされてしまった二人にとってみれば、私たちのようにのんきな問題ではないのだろうが。 雰囲気ばかりが重んじられて、当の本人である彦星と織姫のことは放ったらかし。 私自身、別に会えなかった二人のために泣くわけでもない。 風習って案外こんなもの。 だけど、こういう伝統が引き継がれていくのは楽しいなと思う。 最近の世の中は、とかく意味を求めすぎのような気がするから。 車に乗っていた。 いつも停まる交差点。 信号が変わるまでが長いので、何となく周りを見渡すのが習慣になっている。 隣は、葬祭式場。 斜め前には大型パチンコ店のネオンが光る。 信号無視をする車、割り込みしてくる車。 ワイパーが左右に動く。 雨掻き分けながら、静かな雨の中に佇んでいるかのよう。 車の窓を開けて、レシートを捨てる人がいた。 高そうな、ピカピカの新車に乗っていた。 つまらない、と思った。 だからって、現実世界から逃げたいわけでもない。 結局のところ、私はこういう空間にさえも固執している。 曖昧な日々。 友人のサイトへ出かけたら、ランダムにメッセージが出てきた。 詳しくは忘れたけれど、「社会に出るというのは社会的な貢献をするということだ」といった趣旨のことが書かれていたように思う。 自分ができる形で自分なりの関わり方をしていたいと思う私にとって、ちょっと嬉しい言葉。 どれだけ貢献できるかというと自信がないけれど、不条理に対して悩むばかりが方法ではないのだなと思う。 お金を稼ぐ経験が「社会に出る」ことではない。 就職への考え方を少し改めようかと考えたり。 とは言っても、元々私は給料も規模も度外視で進めているのだからあまり関係ないのかもしれないけれど。 ある意味、贅沢。 思ったことをつらつらと。 雲の上は晴れている。 ひょっとしたら彦星と織姫は、毎年雲に隠れて会っているんだろうか。 雨を降らせるのは、観衆が多いと照れくさいからかもしれない。 ふと、そんなことを思いながら。 |
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