Spilt Pieces
2003年05月27日(火)  実習日記:5
実習日誌を返却してもらった。
それは大学側へ提出してしまうので、手元にあるうちに記録として日記をつけておこうかと思う。
さすがに詳しくは覚えていないので、事実だけの羅列になってしまうと思うが。


この日は、スポーツテストがあった。
雨なら延期の予定で、延期になったら初授業をやらなくてはならない。
準備が不完全な私は、半ば本気でテルテル坊主を作ろうかと思っていた。
天気予報では降水確率40%。
なかなか微妙な数字だった。


結局、朝登校したとき晴れていたので、始まる直前に強い雨が降ったりもしたがそのまま決行ということになった。
控え室へ向かう途中、すれ違った生徒に「先生、今日のテストはあるんですか?」と尋ねられた。
職員室ではほぼやる方向で話が進んでいたので、「多分やるみたいなことを先生方は言っていましたよ」と伝えた。
その直後、自分の言葉を後悔。
彼にとって、先生は私だったのに。
自覚がなかなかできない難しさ。


スポーツテストでの私の担当はハンドボール投げだった。
実習生1人と教職員2人くらいの割り当て。
先生方から、「何事も勉強だよな」と言って、生徒への説明を全て任された。
正直、押し付けられた気がしなくもない。
「いや〜実習生がいると楽でいいですな」
どうせなら、本人に聞こえないように言えばいいものを。


その場にいる教職員がすべきことは、生徒への説明のみ。
高校生なのでそれ以上は言わなくても自分たちで勝手にやってくれる。
ぼーっとしながら椅子に座っていると、先ほどまでの雨はどこへやら、ジリジリと陽が照ってきた。
日焼け止めを塗るのを忘れてしまったので、紫外線が怖くて日陰に引っ込んで見ていた。
すると、そういうときに限って生徒が次々やってくる。
当然のように呼ばれる私。
サボるのはやはり無理らしい。
って、当たり前か…。


開始直後の説明では、声が小さくなってしまって生徒に励まされる始末。
最後の頃にはさすがに慣れてきたが、やはり最初からフルパワーでいかないと教師なんて務まらないのだろうな。
しばらく芝居もやっていなかったので、腹式で声を出そうと思ってもなかなかうまくいかない。
結局、終わりの頃には喉が痛くなってしまった。


連休中、毎日のようにクラスへと足を運んだ甲斐あってか、クラスの生徒の大部分が分かるようになっていた。
「先生、来たよ〜」
クラスの女の子たちが明るく声をかけてくれた。
男の子たちは、連休中来ていない生徒の方が多かったのもあって、分からない生徒も多い。
クラスということもあって緊張している私に、クラス会長が「先生かわいい」と野次を飛ばした。
照れて笑ってしまった私は、やはり教師というより生徒の立場に近かったんだろうなと思う。
難しい、そればかり思いながら話を進める。


生徒たちが様々な種目に取り組む間、私や先生はずっと同じ場所。
暇なときに語りもしたが、色んな先生の考え方が聞けておもしろかった。
「教師」と一括りにされてしまいがちだが、結局は人間性の部分が大きいのだなと改めて思う。
帰りの会、クラスの生徒たちがちっとも席についてくれなくて、思わず「座って下さい」などと命令口調。
自分が言われるのは嫌なのに、つい便利な言葉に頼ってしまう。
帰宅後、日焼けした肌をさすりながら、色んな意味で疲れてぐったりした私は即就寝。
こんな調子であと何日あるのだろうと、疲れたときには愚痴が出たのも事実だった。
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