2010年08月03日(火)  大福から見る八方美人〜マスカルポーネチーズを尋ねて〜
 
コンビニでまるで今の私を代弁しているかのようなネーミングの食べ物を発見し、抗えぬアナロジーを感じ食べたくもないのに衝動的に購入。その名も
 
「ティラミス風味チーズクリーム大福」
 
一体キミは何を目指しているんだと。その類まれな軸のブレブレ感は何なんだと。

大福に訊ねられたらこう答えるであろう。「俺も早くこしあんだけで勝負したいです。はっちゃけるにしてもイチゴ入れる程度に留められる大福になりたいです」
 
ティラミスに聞かれたらこう返すであろう。「大福はジャンル的に終わっている気がするんです。時代を捉えるチャレンジ精神が必要だと思うんです。それを具現化したティラミスさんは最高だと思います」
 
チーズクリームに問われたらこう述べるであろう。「餅のような食感より、ティラミスのような甘苦さよりやっぱり中身が大切だと思うんです。チーズの濃厚さにクリーミーな味わいを合わせたチーズクリームは何に入れても大丈夫な普遍性すら感じるんです」
 
実はチーズとクリームが敵対していたら双方にこう弁明するであろう。「っていうか単品でも勝負できますよね」
 
この芸術的ともいえる八方美人っぷりで世の中を渡り歩いてきたともいえるが、私自身がどこの職場に行ってもティラミス風味チーズクリーム大福といった中途半端なオールマイティっぷりを発揮し、結果として自分の首を絞め続けている。
 
これは私の人生および私自身を表している食べ物だと思うのですよと妻に言うと、「ティラミスはチーズクリームじゃなくてマスカルポーネチーズを使うんだけど、何らかの理由でこの大福にマスカルポーネチーズが使えなくてチーズクリームで代用することになって、中身がチーズクリームじゃティラミスじゃなくなるからティラミス”風”ってネーミングにすることになったんじゃない?」と、見る人が違えばこんなに世の中違って見えるんだ!
 

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