2010年05月31日(月)  十戒ビビンバ。
 
日曜の郊外のショッピングモールのフードコートの混雑振りにイライラする! ヨシミイライラする!
 
フードコートとは隣接する多様な飲食店のブース及びセルフサービス形式の食事のための共有スペースを提供する屋内型広場であり、家族連れやカップル、たまに見かける初々しいお洒落を決め込んでいるがなんとなく馴染んでおらず、それでいて己の悪っぷりを表現するため大声で笑ったり叫んだりするけどイマイチ釈然とせず、可愛い女の子達が通ると表情が強張り、通り過ぎた後にオマエ声掛けろよー! オマエがセーヨ! などと軟派を装うが、結局終日男のみの4人集団の中高生などが利用するというまさに老若男女が午前11時過ぎから大挙襲来する場所であって、席を確保することすら困難を極めるが、席を確保したとしても飲食物を買いに行くことも買って席へ戻ることも人波を掻き分けねばならず半端なく疲弊する。しかし石焼ビビンバを持つ者は違う。
 
石焼ビビンバは熱い。ラーメンだってカレーだって熱いだろうが、石焼ビビンバの熱さには敵わない。お盆の上に石焼鍋が乗っているのである。ビビンバが入っているから食品という体裁を保っているものの、あれはほぼ凶器である。
 
だから人は優先して避ける。やべ石焼ビビンバだ。あれに当たって火傷したら大変だ。俺が当たんなくたって俺の近くの奴が当たって結果俺に石焼当たるかもしれんからラーメンとかカレー持ってる奴より更に余裕を持って避けようという心理が働く。
 
石焼ビビンバを運ぶものは、熱いよ熱いよ石焼ビビンバが通るよー。耳近づけなきゃわかんないけど米がパチパチいってるよー。誰かに当たって転倒なんてしちゃったら大惨事になるよー。避けて避けてー。と、自然と鬼気迫る表情になる。
 
この二重の効果によって、石焼ビビンバを持つものはモーゼの十戒の如く、人波荒い海を二分させ、そこに光の道ができるのである。そして私は毎回、石焼ビビンバを運ぶ者を探し、その背後にぴたりとつき、何の苦も感じずに歩き続けるのである。そう、これこそが我が人生の姿。
 

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