2010年02月15日(月)  冷蔵庫に入れてカチカチにしちゃお。
 
先日も書いたように、僕の職場の持ち場は基本的に僕一人である。そんな僕の持ち場に後輩一人。勤務終了後に先日提出した医療系雑誌の原稿をここがパンチが足りない。ここは修正した方が良い。看護師さん達からまとめてチョコレートもらったが上司という立場上、一人一人にお返しせねばならん。ワイはタイじゃ。エビで釣られたタイじゃーと、つむじ風舞うナースステーションでプロゴルファー猿のモノマネなどを講じながらダベっていたら、
 
シャン シャン
 
「……」
「ヨシミさん?」
「……」
「ヨシミさん?」
「なんだよ」
「今、あっちで鈴の音鳴りましたよね」
「鳴ってねーよ」
「いやいやいや、鈴の音鳴りましたよね」
「鳴ってねーって」
「絶対鳴りましたって」
「だったら見てこいよ」
「いやですよ。一緒に見に行きましょうよ」
「だから鳴ってねーって」
 
でも鳴ったのだ。また鳴ったのだ。3つほど連なった大きめの鈴がシャンシャンと鳴る音が。
 
何度も言うが、僕は基本的にこの場所で一人で仕事をしている。一人で仕事をしていると、確かに時々「シャンシャン」と鈴が鳴る音がしていたのだ。でも僕一人。このシャンシャンの音の真相を掴もうとしたってどうせオバケの類なんだろうし、あんまり考えないようにしておこう。寝ぼけた人が見間違えたのさ。だけどちょっと僕だって怖いな。怖いけど気にしないで仕事しよう。そして深く考えないまま聞こえなくなる日を迎えて自然に忘れるといいさ。シャンシャン。はいはいまた鳴った。オバケオバケ。と、思考の表面上でなんとか食い止めていたのだが、
 
「ねえヨシミさん、さっきの鈴なんスか!」と、俺のこれまでの苦悩を知らず、食いつきをやめない後輩をぶっとばしてやりたい気持ちになったが、ぶっとばすと鈴のオバケが怒ってしまいそうで、「うるせーよ」と言いながら、ただ静かに震えていました。
 

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