2010年01月03日(日)  君の誕生日。
 
1月3日は妻の記念すべき30歳の誕生日。とうとう君も30歳になったかぁなんて感慨深く話しても26歳以前のことはあまりわからないので、毎年毎年、全力で君がいることを、僕の妻でいてくれることを祝おう。
 
小遣い制だから高価なプレゼントはできないけれど、君の欲しいものは何となくわかる。毎晩雑誌をめくりながら「あ、これいいなァ」と呟いたものを興味のない振りして何となく覗いて全力でインプットして、君の何となく欲しい物リストの補完作業をしていたのだから。
 
kitson。今年のプレゼントは君の「あ、これいいなァ」回数が多かったkitsonのバッグでいこうと思った時期もあった。でも僕は歳を取りすぎたのかもしれない。L.A発、セレブ御用達のデザインがどうにも理解できなかった。kitsonとTOMMY HILFIGER。街を歩けば10分に一人はそのロゴに出会う世の中に、僕はもうついていけないのかもしれない。

いつの日か「ネックレス欲しいなァ」と言った君の呟きを思い出し、毎月貯めた小遣いで、ティファニーのネックレスを買った。
 
ネットで買おうと思ったら、どれが本物でどれが偽物で、海外販売品購入の並行輸入品は偽物が多いだの、とあるネットショップには「なお「本物」の概念は人により異なりますので、「本物である」と明言はいたしかねます」と露骨に記載されていたりと、ティファニーの輝きの裏に潜むネットの影に怖気づいた僕は、ネットになぞ頼らずに、自らの足を使い、買いに行こう。30歳のメモリアルだしと、平日の休みの日に銀座のティファニー本店で1時間店内を徘徊し、花の形をしたネックレスを買った。
 
ケーキに立った3本のロウソクを消した妻に、「おめでとう」とプレゼントを渡す。ありがとうとはにかんでネックレスをつけた君はとても嬉しそうで、今にも泣き出しそうだったけれど、「はい、今度は御ハナからのプレゼント」と、ディズニーのキャラクターでラッピングされたプレゼントを渡す。
 
「ハナねー、ママのハッピバースデーするまでねー、お口にチャックしとくんだよってパパ言ってたのー」と、父との約束をちゃんと守ってくれた御ハナ。ティファニーよりも高価でかけがえのない、小さな御ハナのプレゼント。写真立てに入った似顔絵は、御ハナと二人で内緒で作った宝物。
 
誕生日おめでとう。これからもずっと一緒にいようね。
 

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