2006年12月19日(火)  将来僕は。
 
マクセルのビデオカメラだかDVDのCMで小学生くらいの子供が、「私は漫画家になっていますか」「僕は消防士になってますか」と、将来の自分に向かってメッセージを送るというCMがあるが、現在のたいていの大人達が子供の頃、このCMのようなメッセージを残していて今現在の境遇を比較すると落胆するに違いないと思った。
 
というのも、先日役所に行ったのだが、せわしなく動く無表情の公務員達を見て、この人達が子供の頃、「僕は戸籍課で住民票を発行してますか」なんて将来の自分にメッセージを送ったとは思えない。そもそもどうしてこの人達は公務員になろうと思ったのだろうと、僕は公務員に対して全く憧れを抱いたことがないのでよくわからんが、安定とか保障という言葉で現在の境遇を肯定しているのであれば、それはそれで結構なことかもしれない。でも「夢」という、今聞くとジャニーズが歌うラップを聞いた時と似たようなくすぐったさを感じる言葉を持ちだすと、それは叶ったのであろうか。叶っていなかったのならどこで捨てたのだろうか。
 
僕が小学校の頃の夢は、看護師でも物書きでもない。先日、アルバムの整理をしていたら小学校の頃の文集が出てきた。自己紹介のページに将来の夢という欄があって、「将来、県知事になって税金を」と書いてあった。この頃から受け狙いで書いていたのであろう。どうしようもない救いようがない残念でしょうがない。しかも「税金をいっぱいもらってお金持ちになりたい」みたいなことを書こうとしておそらく担任に止められたのだろう。「税金を」という部分で記述が止まっている。僕は小さい頃から頑固な面があるので、きっと書き直さずにそのまま残して自分のプライドを突き通したのだろう。
 
そんな煮ても焼いても食えないプライドだけ大人になっても残っている。
 

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