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| 2006年12月15日(金) 気付きのセンス。 |
| 御ハナはいっぱいおっぱい飲んですくすくと成長して腕も足もムチムチになった。同様、首の部分もムチムチ。しかもまだ首が座ってないので、首の肉と肉の間は垢や石鹸が溜まりやすいからよく洗わないといかん。はいはいよしよーし。今日もお風呂ではおりこうさんだねー。いいこいいこー。と、いつものように御ハナのお風呂を済ませ、バスタオルの上に乗せて拭いていると何やら異臭。 んー? と、御ハナの顔のあたりに顔を寄せてクンクン嗅ぐと、異臭といえば異臭。ミルクの匂いといったらミルクの匂い。んー? 御ハナの口臭かなぁ。ま、いいや。はーいおっぱいの時間ですよー。と、妻に御ハナを渡す。異臭のことは、妻が気を悪くするといけないので言わずに渡す。 翌日、御ハナをあやしているとまたもや異臭。つかこれ異臭かー? と、御ハナの口の辺りをクンクン嗅いで、やっぱ口臭だよなぁ。ミルクの匂いだよなぁ。やっぱ違うよなぁ。歯も生えてないし唾液の分泌もそんな発達してないだろうし口臭ってことはないだろう。ってことは何だ。垢でも溜まってんのかな。と、首のムチムチの部分、肉と肉の間を指で開く。 真っ赤だった。衝撃的だった。肉と肉の間が約5cmにわたり発赤、びらん、浸潤している。異臭はこの部分が化膿した匂いだったのだ。ショックだった。すぐに妻を呼び、御ハナの首を見せると妻もショックを受けて言葉を失っていた。く、薬を塗ろう。と、すぐにかぶれ止めの薬を首に塗る。 「グンッギャァァァァァッ!」 今まで聞いたことのない泣き声だった。空腹の時でも、眠い時でも、構ってほしい時でもない、今までとは種類の異なる泣き声だった。涙が出そうになった。昨日、アレ? と思った時に気付いていれば。といっても異臭を感じた時はすでに化膿していたのだろうが、1分でも1秒でも早く気付いていれば。 だいたい看護師はこの「アレ?」と感じる気付きが何よりも大切なのである。患者さんを見てアレ? と、漠然と変化を感じるセンス。数日に1回しか接しない患者さんならまだしも、仕事以外はほとんど接している、接しているというか密着している我が子の変化も気付かないなんて。看護師以前に父親失格だ。あぁ失格だ失格だ俺はなんて駄目な人間なんだろう。と、看護師の視点から見るとこんなかぶれ、薬を塗ってたら2・3日で治るだろうけど、父親の視点から見ると、とことん思考がネガティブになる。 子供を持つとはこういうことなんだと思った。痛くて大声で泣く我が子を見て、自分の身が引き裂かれそうな思いがする。職場ではどんな状況に遭遇してもたいてい動じないのに、首のかぶれ程度で動揺し、涙が出そうになって、冷静じゃいられなくなる。親になるということはこういうことだ。親になるということはこういうことなんだねぇ。と、妻と話しながら泣き叫ぶ御ハナにゴメンねゴメンねと謝りながら涙をこらえて薬を塗った。 |
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