2006年12月12日(火)  3分の1萌え。(前編)
 
鹿児島から懐かしい女友達が東京に遊びに来たというので、まぁちょっとお茶でもしましょうということで渋谷。彼女は、僕がモノ書きを始めたあたりによく飲んでいた友人で、このたび本を出版したということにとても喜んでいた。とても喜んでいたので「月刊男心」をプレゼントした。
 
どっかオススメスポットある? と言われて、東京に住んで数年経つけど、僕はたいてい部屋の中で文学しているので東京のオススメスポットなんて言われてもよくわからない。うんと、どこ行きたい? と言うと、カメラ買いたいと言うので、じゃあアキバ行こう。と、うら若き女性をアキバに連れて行きました。
 
カメラも買って、さぁお茶でもしようかということになり、アキバでお茶といったらメイド喫茶。アキバで1・2を争う人気店へ。

「おかえりなさいませご主人様〜」と、満員の店内を妻の10分の1可愛いメイドさんに案内されて、私オムライス、じゃあ僕はケーキセット。と注文を済ませ、周りの客を見るととても幸せそうだ。
 
「夜のお店に来る男の人達と表情が全然違うわね。みんな幸せそうに緩みきってる」
 
水商売の経験がある彼女は呆然と周囲を眺めてそう言った。夜のお店に来る男は、もうちょっとキリッとした顔をしているらしい。なるほどね。そうかもしれん。と、窓に映った僕の顔も緩みきっている。さぁケーキとオムライスきた。いただきまーす。
 
「ダメですっ! そのイチゴさん、冷凍だから割れないのですっ!」
 
ちょーーービックリした。ケーキの上に乗ってるイチゴをフォークで突ついていたら突然メイドさんに怒られた。な、なんなんだビックリした。冷凍だから割れないってまぁ意味がわからなくもないけど、別にそんなこと言われなくたってこっちでどうにか対処しますよ。と、思ったけれど、ここはそういう世界なんです。
 
とにかくすごい世界。隣の客の注文したコーラにメイドが両手をかざして、「ムシバになぁれぇ〜、ムシバになぁれぇ〜」と言っていたり、500円の別料金を支払ってメイドと二人でUNOを興じたりしている。店内にはステージが設置されてあって、やっぱり500円の別料金を支払った客が、メイドと一緒に写真を撮ったりしている。
 
すごい世界だ。これはすごい世界だ。遠い鹿児島からこんな世界に連れてきてしまった。彼女と一緒に店内をキョロキョロしながらアンダーグラウンドな世界に沈んでいくのであった。
 

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