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| 2006年10月17日(火) 育児一代男。 |
「ねぇ、日記書いた?」 妻もこの日記をものすごく楽しみにしている一人であって、日記書いたも何も、仕事帰ってから寝るまで御ハナにつきっきりで日記書く暇なんてないことは妻が一番知ってそうなことだが、書いてないと言うと、「そう……」と、初めて知ったことのように落胆の表情を浮かべるので、頑張って日記を書かなければ。と、奮起して深夜0時。隣の部屋に行ってパソコンを起動させて、さぁて書き始めるぞと、キーボードを叩こうとすると、隣の部屋からオンギャァオンギャァと聞こえて、あ、あ、あ、オムツ替えなければいかん。御ハナが排泄後の不快感に依って啼泣を始めておるぞ。 と、隣の部屋に戻りオムツを交換して御ハナを抱きかかえ、未だ泣き止まぬ御ハナをあやしていても一向に泣き止まぬ。泣き止まぬどころか口を河豚のようにパクパクさせておる。 乳が出すことのできない僕は、御ハナが生まれてから度々感じる慢性的な挫折感に陥りながら、「すいませぇん。オッパイおば。オッパイおばくださぁい」と、漸く眠りについた妻を起こし、「わかりましたぁ」とゴソゴソ起きて授乳の準備を始める。「準備できましたぁ」と、座椅子に座り、定位置にクッションなどを準備した妻に御ハナを渡し、「じゃあ僕は日記を書いてくるよ」と、どこの妻に「日記を書いてくるよ」という亭主がいるのかわからんが、とにかく隣の部屋に戻り、パソコンを前にしてさぁ書くぞとふと時計を見るともう午前1時。今度は僕が寝る時間である。 そういう生活の繰り返しで、日記を書く時間など皆無。しかし妻は、深夜暗い部屋で御ハナにおっぱいをあげながら僕の日記を携帯で読んで、日記を通して、眠っている僕と会話しようとしているのである。その妻の気持ちに応えるためにも日記を書かなければ。今しか感じられない気持ちを、言葉で綴っていかなければ。 |
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