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| 2006年10月15日(日) 御ハナが笑った。 |
| 昨夜、自分の腹の上で御ハナを寝かせつけていたら、目を閉じたまま「ニコッ」と笑ったので、大声でキッチンにいた妻を呼んで「御ハナが笑った御ハナが笑った!」と、クララが立った級の感動と興奮に包まれていると、「ああ、それはね、新生児微笑と言うのよ」と妻。その笑みは楽しいから笑っているのではなく、本能的なもので筋肉が緩んで笑っているように見えるだけなのだという。 「楽しかったり嬉しかったりでちゃんと笑うのは3ヶ月過ぎてからで、それを社会的微笑っていうのよ」 興醒めしました。御ハナの不意の笑みのメカニズムが解明されたからではなく、赤子には本能に基づいた「新生児微笑」なるものが存在すると解明した学者に対して興醒めしました。 真実を追求したが故のロマンの喪失。真理に到達したが故のセンスの没落。何が本能だ。何が筋肉が緩むだ。今、こうやって腹の上で、我が子が幸せそうな笑みを浮かべている。これで充分じゃないか。生後数日で目もろくに見えないのになぜ笑うのか? この疑問に着眼し、メカニズムを解明しようとしたことは立派なことだ。しかし結果はただ筋肉が緩んでいるだけであった。この残酷な真実を目の前にして、学者は何を思ったのであろう。僕が学者だったら、その真実をそっと自分の胸の中にしまい、永遠に公表することはないだろう。 「僕はそんなこと信じないよ。御ハナはね、居心地が良い僕のお中の上で楽しい夢を見てるから笑ってるんだよ。新生児微笑に関しては、僕は聞かなかったことにする。あぁ御ハナがまた笑っているよ。御ハナは本当に可愛いなぁ。どんな夢を見てるんだろうなぁ」 これが俗にいう、親馬鹿の代表的な症状、「うちの子に限って」である。 |
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