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| 2006年10月13日(金) 一つの幸せのために。 |
| 昨日職場復帰したのだが、医者、看護師、薬剤師、栄養士、掃除のおばちゃんなどなど、あらゆる医療従事者が僕とすれ違うたびに、「生まれたの!? 女の子? 男の子? 何キロ?」と、同様の質問を浴びせかけられるので、テープレコダーに「生まれました女の子です名前はハナです2776グラムです可愛いです」と吹き込んで、移動販売者のようにスピーカーを頭につけて歩こうかしらと思うくらい、ほんと皆さん祝福してくれてありがとうございます。 妻も妊娠前は同じ職場で働いていたせいか、今回の出産は病院行事のようなものになっており、またうちの病院は、僕の母親と同年代の看護婦さんも多く、我が子の孫ができたような気持ちと、不平不満を言わない穏便なキャラと、どこか頼りなさげな気の弱い主任というキャラが、全てプラスの方向に働いて、東京の職場らしからぬアットホームな雰囲気が形成できているのかと思うと、御ハナの力は本当に計り知れないものがあるなぁと感じることしきり。 話したこともない看護婦さんや、一体何の職種なのかわからないおばさんまで「おめでとう」と言ってくれるので、こんな幸せなことはない。しかも僕に生来身に付いている謎のスキル「物乞い」が、乞いているわけではないが今回も如何なく発揮され、洋服からぬいぐるみまで、いろんなお祝いもいただいて、家に帰ると、「今日は○○さんにこれとー、○○さんにこれー。あと、これとこれは○病棟の婦長さんから。あ、うちの婦長さんからはなぜかお米ももらったよ。新米だってさ」と、報告する間、妻は「あらー、そう、あららー、まあ、あららー」なんて困ったような幸せそうな笑みを浮かべている。 ベビー布団の上では、祝福される当事者が何も知らずにバンザイの格好をして眠っている。「眠っているね」「眠っているわ」そんな何でもない会話にも、幸せがにじみ出る。1時間おきに授乳している妻の目の下にはうっすらクマが浮かんでいる。立ってるだけじゃ幸せはやってこない。今日も僕は職場で気弱に笑い、妻は静かに授乳する。それぞれの時間を、一つの幸せの為に、精一杯頑張っている。 |
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