![]()
| 2006年07月25日(火) 義弟とアキバ。 |
| 二人の妹のうち、上の妹は2歳児と3月に産まれたばかりの赤ちゃんがいるため、結婚式に来ることができなかった。下の妹は、旦那ともうすぐ1歳になる赤ちゃんと共に、東京にやって来た。 妹の旦那、義理の弟は、九州から出ることが初めてだという。飛行機に生まれて初めて乗るんだと、結婚式の前日に少し興奮した口調で電話口で話していた。手のひらに「人」の字を書いて飲み込むと飛行機酔いしないというバレバレの嘘を疑いの余地もなく信じ込むほど緊張していた。 初めての東京。「人が蟻のようにいて、俺たちは本当に働き蟻なんだなと実感しました」と、若干意味のわからない最初の感想を述べた義弟に、まず東京のどこに行きたいか訊ねると、「アキバに行きたいっす」と言う。 しかし義弟はいわゆるオタクではない。オタクっぽくもない。体重は90キロだというがデブでもない。なんというかK−1ファイターのマイティ・モーみたいな体型をしている。傍から見るとちょっとおっかないお兄さんに見える。そんな義弟がアキバに行きたいという。渋谷でも原宿でも池袋でもない秋葉原に行きたいとはこれ何ぞ。悪そな奴はだいたい友達みたいな格好して。 結婚式の翌日、妹と義弟、そして母とアキバに行った。妹はデジカメが欲しいと言った。母は「また電車乗るの? どのくらい乗るの?」と、埼京線の地獄絵図を味わったのかひどく怯えている。義弟はというと、アキバに着いた途端目を輝かせて走り去ってどこかに消えた。 僕と妹は家電量販店でデジカメを購入した。母は妹の子供と一緒に高いビルを見上げ続けていた。義弟はそれっきり帰ってこなかった。今でも元気いっぱいにアキバを走り続けているのだろう。 |
| 翌日 / 目次 / 先日 |