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| 2006年07月10日(月) ポコスカウォーズ。 |
| 夜勤。消灯後、大声を発して眠らないケースってのは、僕が働いている世界ではよくあることで、昨夜も一人の高齢の患者さんが大暴れ。「バカヤロー! ぶっ殺すゾ!」と穏やかでない言葉をまき散らし廊下を徘徊。困ったなァとその患者さんをお姫様だっこして頭をポコスカ叩かれながらベッドに誘導して、さぁ寝なさい寝なさいと布団をかぶせるのだけど、他のスタッフが売り言葉に買い言葉で「殺しなさいよー、叩きなさいよー」なんて言うものだから、患者さんの怒りは収まらず、そんなことばかり言うのであればあっちに行くか仕事を辞めるかどっちかにしなさいと、スタッフを追い払い、興奮覚めやらぬ患者さんによしよしと子供を寝かしつけるように。 しかしここは病院。眠らないのであれば不眠時薬というものがあり、先ほど主任にあんなことを言われて若干へそを曲げた感のあるスタッフが、「薬飲ませればいいんじゃないですか」なんてことを言って、まぁそれはそれで一理ある。こうやって患者さんのベッドサイドでよしよしとやって眠ればよいが、眠らなければ不眠薬も考慮しなければいけない。 このように看護というものは予測がつかないケースが多々あり、僕がスタッフを追い払って、頭をポコスカ叩かれながらも興奮が収まるのを待って、やがて眠ってしまえば、ほら、傍にいて安心を提供させればこのような患者さんは眠るのだよと言えるのだけれど、傍にいても一向に眠らないばかりか怒りが増大する可能性もあり、そうなったら「ほら、薬飲ませとけばよかったんですよ」なんて嫌味を言われる羽目になる。 昨夜は1時間近くベッドサイドに座り、様々な罵詈雑言を浴びながら、患者さんを寝かしつけ、薬を飲ませることなく朝を迎えたのだけれど、次回も同じことして同じ結果に必ずしも導けないところが看護の難しさであり、夜勤の辛さであり、一晩妻に会えない悲しさである。 |
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