2003年01月07日(火)  無意味な桁違い。
僕は元来小心者なんだ。すぐ謝るしすぐに泣く。
とまぁ、小心者という概念をね、内向的に考えるとそういう特徴があるのかもしれない。
 
しかし実際は違う意味で気が小さいんだ。僕は今日泣いているんだよ。
泣きながら小さなアパートの小さなリビングで凍えながらビールを飲んでいるんだよ。
 
とにかく悲しいんだ。漠然的に、或いは具体的に悲しいんだ。
世の中のあらゆる出来事が滞りなく進んで欲しい。それを思うだけで涙が出るんだ。
全ての人がいつも笑っていて、楽しんでいて、
意志の疎通も、そういう言葉なんて必要ないくらい皆の気持ちが自然に通じ合っていて、
争いなんて全く起こらない。
 
宗教とか戦争とか、そういう大きな問題じゃなくて、
もっと日常に密接している問題なんだ。
周囲を見てみろ。どれだけの擦れ違い、勘違い、思い違いが存在するのか。
まさに桁違いだよ。
 
意志の疎通が ――それは言葉であったり動作であったり―― 上手くいかないが故の悲劇。
その悲劇の根底に眠るものの無意味さ。
その無意味さの為に僕たちは愛する人と別れたり、友情が崩壊したり、職場での確執が生まれたりするんじゃないのか。
 
その無意味な歪みにはさまってもがいているんじゃないのか。
 
よし! 決めた! 僕はもう、誰とも一切言葉を交えない! なんて極論を言おうとしてるんじゃないんだよ。
いや、それが理想かもしれないけどね、そういうわけにはいかないんだ。キミにだってわかるだろう。
 
この切実な問題は僕自身の問題じゃないんだ。この世の全ての人たちの問題なんだ。
まぁ、「生」そのものが無意味だと言えなくもないんだけどこれも極論になってしまうし。
自ら歪みを生み出してそこに意味付けしているんだ。なんてね。
 
兎に角、悲しい。意味も無く悲しい。
酒ももう切れてしまった。それがまたその悲哀に拍車を掛けている! 酒を持ってこい!
僕が駄目になってしまう!
 
今こうやって阿呆のように酔っ払って、少し頭だって痛くなってきた。
この無自覚な矛盾を抱えてだね、無意味な涙を浮かべてだね、こうやって1人で、
いつだって1人で、陰気臭い日記を書いているんだよ。
 
鼻の下伸ばして恋だの愛だの嘆く振りなんてして、
それを壁にして、隠れみのにして、誰も知らない違う場所で嘆いているんだ。
畜生。酒が切れた。僕はもう、駄目なのかもしれない。

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