2002年12月29日(日)  今年の背徳。
Labour is light where love does pay.
訳:愛が報われるところではどんな労働も軽くなる。
 
まったくめでたい言葉です。愛が全てに勝るのです。
過酷な労働も微々たる賃金も愛さえあれば、くだらない問題に成り下がるのです。
惚れて通えば千里も一里。我が物と思えば軽し笠の雪。
愛こそ全て。愛の前に敵はなし。
愛こそ全て。ジャックがジルに惚れているのなら、ジルの美しさについて判断できない。
 
僕だって人を愛した事があります。
その人のことを本当に、足の先から頭の先まで愛したことがあります。
愛惜しくて愛惜しくて、真夜中に声が聞きたくて、受話器を握り、
嫉妬という今は懐かしき感情も持ち合わせ、結婚という今は諦めつつある希望を持ち、
手を繋ぎ心を繋ぎ身体を繋ぎ、愛の勝利を信じていたのです。
浴室で体を洗いながら「必ず最後に愛は勝つ〜」なんて鼻唄を歌っていたのです。
 
そんな昔の話じゃありません。たかだか3・4年前の話です。
僕が悪魔に心を売ってしまう前の話です。
純情という無形財産をオークションにかける以前の話です。
 
時は経ち、心は移り変わり、無情にも僕は恋の道を踏み外してしまいました。
 
若い娘を口説くには表向きを偽り、嘘を言い、褒めて喜ばさなければならないが、
未亡人を口説くにはズボンを下げ、彼女めがけて突き進まなければならない。
 
未亡人! 未亡人という響き! そこに淫猥な意味を込めずに言ってみるがいい!
亜麻糸の火、売春婦の愛、尻からの屁、未亡人の唇、これらはすべて同じものじゃないか!
神様! 願いが1つ叶うなら! あの人にもう一度逢いたい!
 
2002年の背徳に不倫というものが存在しました。

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