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| 2002年12月27日(金) 妥協と肯定。 |
| 昨夜は高校の同級生4人と忘年会。 彼達とはいつも落ち着いて酒が飲める。 誰も信じないだろうけど、僕はもともと無口なので、昔から知っている彼達と酒を飲むときはほとんど話をしない。 気の効いた洒落も言わないし、卑劣な下ネタも言わない。 相槌を打ちながらただただ黙って酒を飲んでいる。 友人が経営しているラーメン屋を8時に閉めて、あとは貸し切り。 僕達以外誰もいないラーメン屋で、水炊きをする。 ビールが切れたら自分で注ぎに行き、おにぎりがなくなったら自分で握る。 とても静かで、親密な空気に包まれた忘年会。 みんなで独立しよう。 酒が進むと皆口を揃えてそう言う。 ラーメン屋の主人と、コンビニの店長と、公務員と、消防士と、看護師。 お互いのスキルを寄せ合ってできる仕事なんて誰一つ思いつかない。 僕はこの話が出るといつも風俗を経営しようと言うけれど誰も相手にしてくれない。 パソコンを触ったことのない消防士はいつもインターネットで何かしようと言うけれどそれはあまりにも漠然としている。 ラーメン屋の主人は、この店を全国展開しようと言うけれどそれは自分1人でやればいい。 公務員は市町村合併の話ばかりしているので、全く意味がわからない。 それは僕たちが独立したからって、その力が及ぶようなものではない。 とにかく僕達はそれぞれの夢を語り合う。 それぞれの職を持ち、ある程度の立場に就いて、 20代前半の頃のように、行動することへの手応えもあまり感じなくなって、 これでいいのか、いや、いいのだ。なんて自問自答の繰り返しで 結局答えは現在の自分への肯定か、妥協か。 否定すれば、これまで築き上げてきた存在価値まで否定されかねない。 だから僕達は、肯定だか妥協だかわからない緩やかな波の上に今日も身を委ねる。 これからも、これからも。 |
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