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| 2002年11月11日(月) 夢と希望とベクトルが。 |
| 今でこそ看護師なんてやっているけど、僕はプロレスラーを目指していたのです。 高3の頃、学校が終わる度にジムに通って、竹刀を持った山本小鉄のようなトレーナーのもと、筋トレに明け暮れていたのです。 今この話をすると誰も信じてくれないけど、当時は僕の進むべき道はプロレスラー以外考えられないと本気で思っていて、 30歳までには新日本プロレスのIWGPジュニアチャンピオンになってやると悠長に思っていたものです。 僕の前歯の1本は実は差し歯で、高3の頃どっかの駐車場でどっかの怖いお兄ちゃん達とケンカをして 思い切り顔を殴られてその時に歯が折れて、殴った相手のこぶしも血まみれになるという まぁ、今で言うと若気の至り?みたいな。ことばっかりしてました。 ケンカといえば19歳の頃、相手の肋骨をあれしたことはいいとして とにかく僕は健全な精神のもと健全な肉体を作り、プロレスラーを目指していたのです。 どこでプロレスラーを諦めたのか。 どこで看護師を目指し始めたのか。 そこに明確なラインは存在しません。 ジムに通い、体を鍛え、歯を折られ、骨を折っているうちに、 その、なんていうか、相手を労わる気持ちとか、客観的な視点とか、いろんなものの尊さとか そういうものが自然に湧き出てきたのです。 まだ、うまく言えないけど、パンドラの箱の隅には、希望のようなものが眠っていたのです。 当時、早くもパンドラの箱を開けてしまった僕は様々な災難に見舞われました。 思い出したくもないから思い出さないけど、それなりに涙も流したし、感情を爆発させたこともありました。 言うなれば、今の僕は、あの「当時」の抜け殻なんです。 「僕」というパンドラの箱はすでに開けられて、希望が見えて、打算的になって 今の僕がいるんです。 プロレスラーを目指すという今思うと笑い話のような過程に、様々なヒントが隠されていて そのプロセスの中でそのベクトルが変わり、タイガーマスクのような華麗なマスクマンになる替わりに いつの間にか白衣を着て注射をしたり食事介助をしているのです。 失ったものも多いけど、得たものも多い。 なんだか人生を振り返る酔っ払いのような口調になってしまったけど まぁ、そういうことです。 そういうことなんです。 |
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