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| 2002年10月12日(土) 精神的退行現象。 |
| 後輩2人が我が家に来る。 僕は夕食を終えてさぁネットでもしようかという矢先だった。 「センパーイ!あーそーぼー!」 ドアの前で叫ぶ後輩。今時小学生だってドアの前でこんな叫び方はしない。 後輩2人は25歳と22歳。共通するのは1児のパパ。 どちらも綺麗な奥さんと可愛い赤ちゃんがいて毎日家に帰ると温かい夕食が待っている。 僕には奥さんもいないし赤ちゃんの作り方さえわからないので毎日コンビニの弁当を食べている。 「先輩、ノド乾いたー」 「先輩、ゲームしよー」 「先輩、何かお菓子ないっすかー」 先輩を先輩と思わぬこの要求の裏に隠されているのは1児のパパの精神的退行現象。 それぞれの我が家で「1児のパパ像」に多少なりとも疲れているこの後輩達は 時々僕の家に来て夜な夜なゲームをしながらワガママを言う。 僕には奥さんもいないし赤ちゃんの作り方さえわからないので結構精神的に余裕があるからこんなワガママに対しても最善を尽くす。 後輩のゲームの相手をするなんて1児のパパの苦労に比べると、全然大したことじゃないと思う。 深夜0時をまわる頃、決まってそれぞれの奥さんからそれぞれの怒りがこもったメールが届き 一瞬にしてそれぞれの後輩の表情から笑顔が消え、それぞれ恐怖の表情が浮かび上がる。 「先輩、また来ます」 アパートの廊下まで出て後輩を見送る。 10月の深夜の空気は思いのほか冷たくて 10月の後輩の背中は思いのほか小さかった。 |
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