2002年10月09日(水)  課題。
「というわけで僕も眠いことだしキミもシャワーを浴びなきゃいけないので電話切るよ」
「いやぁん。だめー」
 
深夜に毎日こういうやり取りをしている。昨日、日記に書いた女性。
彼女はお姫様なので好きなものは好きと言うし、嫌いなものは嫌いと言うし、ダメなものはダメという。
理由は簡単。なんてったってお姫様だからだ。
 
長電話をして、しばらくすると当然の如く話のネタが切れてしまう。
話すことがなくなったことと電話代が気になることが理由で電話を切ろうと思う。
そういう意味をお姫様に持ちかける。
 
というわけでそろそろ寝るね。おやすみなさい。
「寝るの?」
うん。寝ようと思う。明日も早いし。
「寝ちゃうの?」
うん。寝ちゃうの。今から寝ちゃって明日の朝起きちゃうの。
「だめぇ」
ダメですか。じゃあどうすればいいですか?
「何か面白い話してよ」
 
最近思うようになったんだけど、僕は多分、こういう女性が好きなんじゃないかと思う。
寂しがりやでワガママで宵っ張りのお姫様。
今までどちらかというとお互いの行動や思いを推測したり警戒したり
感情を押し殺したりするような恋愛ばかりしてきたので
こういうシンプルな会話やそれに自然に付随される想いは、僕の胸の中に直接響く。
 
この響きとその余韻は、今まで眠っていた何かを揺さぶり起こす。
本気で電話を切りたい気持ちと、まだ話し続けていたい気持ち。
相反する気持ちは未経験の葛藤と高揚の対処法という課題を僕に与える。
 
「それじゃ本当に眠いから電話切るね」
……。
「おやすみ」
……。
「切るよ」
……いいよ切って。わかったわよ切ればいいじゃない!
「ちょ、ちょっと待ってよ。怒んないでよ」
切りたかったら切ればいいじゃない!
「そういう駆け引きをするのはやめろよ」
ふふふ。
 
それと、そういう駆け引きに負けない為の対処法という課題。

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