![]()
| 2002年08月06日(火) 第1印象。 |
| 友人が、綺麗な友人を連れて僕の部屋にやってきた。 僕はパンツ一枚で、なぜかキッチンに腹這いになって寝そべっていて、 突然部屋のドアを開けられたものだから「ひゃっ!」と友人はとても驚いた声を出して 僕も同じくらい驚いて、慌てて部屋へ戻って服を着た。 「死んでるのかと思った」 「死んでしまうところだった」 「何してたの?」 「キッチンの床の冷たさを全身で感じていた」 「バカじゃないの」 「こんなに暑ければ頭も狂うよ」 正直言って恥かしかった。 「あ、紹介するね。友達の亮子ちゃん」 「はじめまして」 人との出会いは、第1印象で大部分が決定してしまうというけれど、 きっと亮子ちゃんの僕に対するそれは最悪なものに違いなかった。 「暑い日はいつもあんな風にしてキッチンに寝そべっているんですか?」 ほらみろ。ろくな印象を持たれちゃいない。 「違うよ。実は理由があるんだ。キッチンの床に耳をつけてね、下の階の部屋の会話を 盗み聞きしていたんだ。多分、麻薬の取引を、してるんだと思う」 「ふぅ〜ん」 ほらみろ!ほんの冗談で言ったつもりなのに 亮子ちゃんはツッコミなんて入れてくれないで真に受けちゃったじゃないか! 亮子ちゃんがトイレに行った途端、僕は小声で友人に話し掛ける。 「おい!なんだよあの綺麗な姉ちゃんは!」 「あー。あなたに紹介しようと思って」 「急に来るなよ!電話しろよ!」 「電話出ないじゃん」 「パンツ一枚の時は出るって決めてるんだ」 「あー。それと亮子ちゃん市役所に務めてる公務員なんだから。そんな冗談なんて通じないわよ」 「おい、偏見だよそれは。公務員に冗談が通じないって聞いたことないよ。わかる気がするけど。 ああぁ。公務員かぁ。それじゃああれだ、僕は亮子ちゃんから住基ネットの情報に 『キッチンに寝そべる悪癖あり』なんて書かれちまうんだ。まいったよ。気が滅入っちゃうよ」 「住基ネットがどうしたんですかぁ?」 亮子ちゃんがトイレから帰ってきた。 「ああ、亮子ちゃん。なんでもないよ。トイレ綺麗だったでしょ」 友人がすかさず僕の肩をつつく。 「バカじゃないのあんた。女の子にトイレが綺麗だったかなんて聞くのよしてよ」 「こんなに暑ければ頭も狂うよ」 それにしても亮子ちゃん綺麗だったなぁ。 もうパンツ一枚でキッチンに寝そべるのはよそうと思った。 |
| 翌日 / 目次 / 先日 |