2002年07月26日(金)  愛のヘクトパスカル。
台風9号上陸。
容赦なく雨と風が雨戸も設置されていない安アパートの窓を叩く。
 
小さな頃は台風が来ると翌日学校が休みになるならないで天気図を見ながらヤキモキしていたものだが
社会人になるとそれは厄介なもの以外なにものでもなくなる。
そりゃ膠着したキミと僕がやりとりするメールも台風のことしか話題に出ないはずだよ。
 
>台風来てるね
>すごく雨が強いね
>風もものすごく強いよ
>怖いよー(T^T)
>怖いね
 
僕はこんな小学生の夏休みの絵日記に書かれる会話のようなメールがしたくて
部屋に寝転がって読んでいる本の傍らに携帯を置いているわけじゃないんだ。
もっと、こう、台風のことなんて、吹き飛ばすような会話を、
中心気圧とか最大風速なんて結局僕たちにとってどうでもいいことなんだ。
 
僕たちが危惧しなければいけないのは
これからの2人の風向きと
2人の間に考えられる降水確率と
キミの心の中の波浪警報と、僕の胸の中の強風注意報と
来るべき夏に予想される僕たちの最高気温と
来るべき夏の前にどうにかしなければいけない僕たちの最低気温。
 
そう、まさしく愛のヘクトパスカル!
 
「大型で強い台風9号は、鹿児島付近を時速30キロで西に・・・」
うるさいよ!ニュースうるさいよ!知ってるよそのくらい!
窓開けなくたってわかるよそんなこと!そんなのほっときゃどっか行くんだよ!
そんな5分置きに言わなくたってわかるよ!
構うから相手が図に乗っちゃうんだよ!勢力が拡大しちゃうんだよ!
 
ほら!メールだって来なくなっちゃったじゃないか!
2連続で相手にメールすることがどれだけ虚しいことか気象庁はわかっているのか!
メールはね、相互に送ってこそメールなんだよ!
2連続でメール送るとしつこい男ってレッテル貼られちゃうじゃないか!
 
・・・寂しいよー。
 
以上、恋の嵐 愛のヘクトパスカル天気予報でした。ちっ!

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