2002年07月13日(土)  虚飾・誠実・雲の切れ間。
キミと何通か交わしたメールを読んでいる。
そのメールには、まだ温もりが残っている。
キミの頭で考えた言葉をキミの指がキーボードを叩いて
それは、しっかりと、温もりのこもった言葉で僕の元へ届く。
 
あの日から、毎日キミのことを考えている。
いつの日かキミのメールには「虚飾にまみれた生活」と書いてあった。
人より少し自己内省が激しいキミの心は
虚飾という方法で身を守り、同時に自分を責め続けていたのだろう。
 
人は誰だって、例外なく、ほら、キミの周囲の人たちだって!
虚飾にまみれているんだ。
自らを着飾って、世間に上目遣いをして――それは同一化といったって過言ではないだろう!――乞いているんだ。
 
キミは、世間ではなく、自分の中を上目遣いにして、
自分を責め続けた。痛々しいほどに。愛惜しいほどに。鞭を打ち続けた。
時に自虐といえるその姿を、ただ人間とは如何に無力であるかということを。
毎日、キミは、そこに、いたはずなのに。
 
そしてキミは、空と地面の接点の中に消えていった。
ねぇ、キミは雲の切れ間から何を見つけたの?
僕はこれから毎日、雲の切れ間を探すだろう。
雲の切れ間に見える、その、何かを探すだろう。
 
キミを探すだろう。
 
 
 
 
キミへ送る温もりをこめたメッセージとして、
この場所を使って、雲の上まで、届くように。
 
御冥福を 祈ります。

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