2002年06月25日(火)  カムサハムニダ!
後半30分、バラックのゴールでドイツが先制したと同時に僕は
敢然とソファーから立ち上がり、キリン淡麗を飲み干し、Tシャツとトランクスを脱いで浴室へ向かった。
 
試合時間残り15分。僕の悪運を韓国の勝利に託した。
韓国国民の落胆と同時に僕が咄嗟に描いた青写真はこうだ。
残り時間15分1−0ドイツがリードの時点で僕は浴室へ向かい、シャワーを浴びる。
時々鼻唄を歌いながら、時々「オ〜コ〜リア」と口ずさみながら。
 
僕がシャワーを浴びる時間はだいたい15分なので、シャワーを終えた頃には
試合は終わっているかロスタイムを迎えているはずだ。
そしてバスタオルで頭を拭きながらブラウン管を凝視する。
 
韓国1−1ドイツ
 
あああっっ!!同点ゴールの瞬間を見逃したっ!!
よりによって僕がシャワーを浴びてる間に同点ゴールを決めるなんて!!
僕ってなんてタイミングが悪いんだろう!なんて悪運なんだろう!
 
となるはずだった。
僕の常日頃の課題とされているタイミングの悪さと悪運の強さを逆に利用しようとしたのだ。
僕が韓国チームの不運を、スタジアムの重い空気を、一気に背負い込んで
家賃33000円のアパートの浴室へ担いでいこうとしたのだ。
僕は韓国国民を僕が今できる限りの手段を使って救おうとしたのだ。
 
しかしシャワー後に残ったのは湯上り後のサッパリ感だけ。
選手もサポーターも汗と涙にまみれている。
僕は韓国の救世主にはなれなかった。だって日本人なんだもん。

-->
翌日 / 目次 / 先日