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| 2002年06月08日(土) ケニアと下着。 |
| 3年振りに再会した友人はケニアに行っていて、 久々の日本の夜の空気を胸一杯に吸い込んでラッキーストライクの煙と一緒に吐き出した。 「やっぱ日本はいいねぇ!」 友人の帰国祝いに男5人が集まって夜の街に繰り出した。 彼は国際協力事業団などというすごく曖昧な組織の体育の教師として3年前にケニアに派遣された。 残された僕たち5人の3年前は、今と変わらず、あくびをしては誰かに電話をして 今と変わらぬ夜の街で名前も知らない女の子とグラスと体を交わしていた。 「やっぱ日本はいいねぇ!」 あまりにも友人がそのことばかり乱発するので、 ケニアの生活はさほど辛かったろうと察せられた。 ケニアの女性との食事の仕方や口説き方など僕に教えてもどうしようもないじゃないかということばかり教わって 友人などはそれをメモしようとする始末で、そりゃあないよ。 僕たちはどう転んでもケニアの女性と付き合うことなんて、ない。 スワヒリ語はおろか英語だって話せないじゃないか。 昔よく行っていたキャバクラは、3年前とは一風違う雰囲気になっていて どこか妙に垢抜けていて、どこか妙に落ち着きがなかった。 僕とテーブルを挟んで座った女性は、こんな服どこに売ってるんだろうというようなミニスカートを履いて その細い太腿の間から淡いブルーの下着をチラチラと見せるものだから 僕は目のやり場に困って天井を見たり灰皿を見たり隣の女性の鼻の穴を見たりしていたけど 結局面倒臭くなって、淡いブルーの下着を凝視することにした。 今日は一貫してケニアの話題になったので、 帰国してからいろんなところでケニアの話をしていたであろう友人はうんざりした顔で 「ケニアの話は、もう、やめろ」 なんて言い出したので、僕たちは淡いブルーの下着の話題に徹することにした。 帰り際、ママに6人で48000円だなんて嘘のようなレシートを見せられたので 僕たちみんなとても驚いて、一番シラフだった僕がママと話合って38000円にしてもらったけど それでも1人6000円以上なのでとても損をした気分になったけど 淡いブルーの下着の女の子の電話番号を聞いたのでお金のことなんてとても小さく思えてきて 淡いブルーの下着だけがいつまでも僕の頭のシナプスを駆け巡っていた。 |
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