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| 2002年05月31日(金) 妥協点ミツケタ。 |
| 僕たちはいつ、どこでも、どんなときも、ある時点で、考えなければいけないことがある。 妥協。 それは波風立てずに人生を歩くコツ。 それは自らに不必要な負担をかけない秘訣。 それは自らの枠を型付ける過程。 それは自らの壁を塗り付ける憐れな作業。 そして、僕たちはその壁を越えることは決して許されない。 4年程前、看護婦の妹が親元を離れて就職する時に僕は便箋を買ってきて手紙を書いた。 「妥協しながら前を向いて歩くこと」 大きな便箋にそれだけ書いて妹に渡した。 妹はとても努力家で、生真面目で、僕の学力では到底無理な国立の看護学校を卒業したが、 時に、その性格が、その実直さが、そのプライドが仇となって これから社会で起こりうるあらゆる不条理や不協和音や不適合に容易に挫折しそうな気がして 市立の専門学校出の僕が国立の専門学校出の妹に教えられることは 社会の盲点から襲ってくるあらゆる不条理に耐えるべく術だけだった。 妹は、今でもその手紙を大切にしていると言う。 厭なことがあったときは、 「なんだかよくわからないけど、とにかく妥協っていう言葉を思い出すようにしてる」と言う。 妹は、今日も、真っ直ぐに前を向いて、適度に妥協しながら、頑張って生きている。 そんな妹の姿を見て、僕が逆に教わったことは 適度に妥協する。ということ。 僕は専ら妥協だらけの人生で、明確な目的も目標も失ってしまって、 仕事も私生活も、非常に中途半端な場所に位置してしまい、 もう妹に何も教えられなくなってしまった。 全力で妥協し過ぎてしまった。 |
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