2002年05月30日(木)  卓球ムカツク。
卓球ムカツク。
 
職場の休憩室には卓球台が設置してあって、
僕達は仕事が終わるたびにラケットを握り、汚い汗を流す。
 
職場の卓球は厳格なランキング制で1つ上のランキングの人に勝たなければ
ランキング上位の人と対戦できないようになっている。
 
職場の看護士総勢11名。
僕の卓球ランキング(僕たちは略してタクランと呼んでいる)は11位。
いわゆる最下位。
1位にはなんと昨日の日記で唐揚げを落とした後輩が居座っている。
 
僕の1つ上のタクランに、リンゴさんが居座っている。
僕はこのリンゴさんに勝てない。
リンゴさんはいつも語尾に「リンゴ」をつけるのでそう呼ばれている。
例えば「お疲リンゴ」とか「今日は泊まリンゴ」とか。
リンゴさんはいわゆる「リンゴ語」を精一杯流行らそうとしているが
誰も「リンゴ語」を使わない。
リンゴさんは体重100キロを越えていて、体型もリンゴのような形をしている。
 
僕はこのリンゴさんに勝てない。
火曜日はバレーボール、水曜日はソフトボール、そして空いている日には水泳という
どちらかというとスポーツ万能型の僕も卓球だけは全く上達しない。
昨日も惨敗、今日も惨敗。僕のランキングは万年11位。
 
今年の4月に就職した新人看護士も今じゃランキング6位に輝いている。
ムカツク。卓球ムカツク。
 
僕たちはマッチポイントのことを略して「マッポ」と呼んでいるんだけど、
僕はこのかた「マッポ」と叫んだことがない。
みんなマッチポイントになると嬉しそうに「マッポ!!」と叫ぶ。
僕はこのかた「マッポ」と叫んだことがない。
 
負けるたびに「僕は、もう、引退します」なんて弱音を吐くのだけど誰も相手にしてくれない。
翌日に懲りずにリンゴさんに挑戦するのを皆知っているのだ。
 
1度でいいから、1度でいいから、「マッポ!!」と叫んでみたい。
叫んでみたいから部屋に帰って1人キッチンで「マッポ!!」と叫んでみたら
自殺したくなりました。

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