2002年05月08日(水)  肩書き落下。
休日。午前6時起床。6時30分に後輩とファミレスで待ち合わせ。
無味無臭のコーヒーとひとかけらの哲学もないトーストを食べて職場へ向かう。
7時30分職場に到着。
婦長さんと主任看護婦さんと看護婦さんと栄養士さんが笑顔で待っている。
 
今日は登山の日。貴重な休日に早起きして肉体を酷使して標高千数百メートルの山に昇る。
片道3時間かけて登山口に到着。
 
「絶対、木に昇らないように」
登山靴の紐を締めながら婦長さんが僕にそう釘を刺す。
僕は前回の登山で、5メートルほどの木に昇って、
大見得を切ったあと、バランスを崩して落下したのだ。
怪我こそなかったものの、樹海の中で婦長さんにこっぴどく叱られた。
「絶対、昇っちゃだめよ」
婦長さんがそう言ったので主任さんも僕にそう釘を刺す。
「大丈夫です!」山を照らす太陽のような笑顔で僕はそう応える。
 
登山開始。世間話をしながら登山道を歩く看護婦さんたち。
黙々と登山道を歩く栄養士さん。
「きついっっス!」「帰りたいっっス!」と愚痴をこぼしながら登山道を歩く後輩。
最後尾でチュッパチャップスを舐めて杖を振りまわしながら登山道を歩く僕。
 
昨夜雨が振ったので、思いのほか道はぬかるんでいて、
僕は2回滑って、後輩は1回しか滑らなかったけど、数メートルも下へ滑って
「ふりだしかよ!」などと意味不明なことを叫んでいた。
 
山頂で手作りの弁当とビールを飲んで、気分が良くなったので
婦長さんとの最初の約束も忘れて、下山途中、手頃な木をみつけて
とうとう僕はその木の枝に足を掛けた。
 
「婦長さん!先輩がまた木に登ってるっっス!」
僕のしている行動と、後輩のチクり方は小学生レベルだ。
「こらー!降りてきなさーい!置いて帰るわよー!」
婦長さんの怒り方は小学生の担任レベルだ。
 
今回登った木は前回より高い。高くて細い。幹も細けりゃ枝も細い。
細いから折れる。折れるから落ちる。
 
またもや落下。
 
前回は怪我はしなかったけど、今回は怪我をした。
左すね打撲とリュックの中のスナック菓子がペシャンコになった。
後輩またもや大笑い。
婦長さんまたもや大慌て。
 
「あなたはそんなことばかりやってるので主任から降格させますよ」
 
やけに現実的なことを言われたので痛さを忘れた。

-->
翌日 / 目次 / 先日