2002年04月25日(木)  晴れた空。そよぐ風。
旅行会社の友人から、ハワイへの航空券が安く買えたので、
今日から3泊4日5万円のハワイ旅行に行くことになった。
 
僕は英語が全く駄目なんだけど、学生時代、ロスに数ヶ月留学していた彼女が
日常生活には不自由しない程度の英語が話せるということと、
ハワイくらいなら、日本語だけでも十分大丈夫だと旅行会社の友人が言っていたことで
すっかり安心して、ガイドブックも適当に読み流して、
別府の温泉にでも出掛けるような感じで、たいした高揚もなく、
水着も間に合わせのもので済ませて、
住民票を取りにいくような感じでパスポートを作りに行って、
小さなボストンバックにTシャツとハーフパンツを数枚詰めた。
 
空港まで車を走らせる間、機嫌のいい彼女はずっと聞いたことのない鼻唄を鳴らしていた。
今日は4月にしては少し肌寒いくらいだったけど、
気の早い彼女は淡いピンクのサマーセーターを着ていて、
僕の車にサンルーフがついていたら、そこから顔を出して風を浴びそうな勢いだった。

「ねぇ、ハワイに着いたら最初に何する?」
「果てしなくあてのない買い物に付き合う」
「んもう!私はね、最初に買い物に行って、トロピカルジュースを飲みながら美味しい食事を食べて
一休みして、海に行って肌を焼くの」
「で、僕はそんなキミのわがままに手を焼くんだ」
「んもう!」

日頃、彼女にこんなことを言うと本気で怒って、
しばらく(しばらくといっても数日間だけど)口を聞いてくれないのだけど、
これから展開される常夏の島への夢の4日間が彼女の心を太平洋のように寛大にさせていた。
 
飛行機の出発時間まで少し時間があったので、空港で軽い食事を摂っている間も
彼女はグッチやらクリスチャンディオールやらティファニーやらフェンディーやらが欲しいと、
少し頑張れば日本でも買えそうなものばかりを
終わりのページのない買い物リストに記し続けていた。

僕はその話を半分聞きながら、残りの半分はつまらないガイドブックを斜め読みしていた。
 
買い物の予定の話も、ガイドブックの斜め読みも終わった頃、
14時30分ホノルル空港行きの飛行機発着のアナウンスが流れた。
 
「さ、行こうか」
「うんっ!」
 
僕達は金属探知機を2回くぐったけれど、それでも笑顔で
常夏の島へ手を繋いで出発するというゴールデンウィークを過ごしてみたいけど僕は仕事です。

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