2002年04月24日(水)  不正な処理。
『このプログラムは不正な処理を行ったので強制終了されます。
終了しない場合は、プログラムの製造元に連絡をして下さい』
 
・・・・。
 
最近、パソコンの調子が悪い。
何の予告も予測も予兆もなく、突然目の前に表示されるエラーメッセージに
僕は不意を打たれたような気分になる。
 
そもそも、このエラーメッセージの意味がわからない。
『不正な処理を行った』なんて言われるとものすごく罪悪感を感じてしまう。
僕は、僕自身さえも気付かないうちに、どのような不正な処理を行ってしまったのだろう。
そりゃあ、鼻くそほじりながらパソコンを操作することもあるけど、こんなものは不正じゃない。
  
こんな事を考えていたら、なんだか腑に落ちなくなってきたので、
僕は意を決して『プログラムの製造元に連絡』してみることにした。
 
「は〜い。大田電器で〜す」
受話器に子供が出て、僕は一瞬たじろいでしまった。
「あ・あの、すいません。あの〜パソコンの件で聞きたいことがあって、責任者の方を・・・」
「責任者?う〜ん。あ!お父さんのこと?ちょっと待っててね。(お父さ〜ん!)」
お父さん?プログラムの製造元っていったい何処にあるのだ。
 
「はいはい、ど〜も、お電話替わりました」
とてもけだるそうな口調で、プログラムの製造元の電器屋のお父さんが電話に替わった。
「すいません。パソコンの強制終了の件で少しお伺いしたいことがあって電話したんですけど」
「あ?ああ・・・。強制終了ね、で?どうしたの?」
「え?だから、強制終了のエラーメッセージに『プログラムの製造元へ連絡をして下さい』って
表示されるから・・・」
「あ?ああ・・・。それでうちに電話したってわけね。
でもそんな事聞かれたってうちじゃわからんよ。確かにうちは『プログラムの製造元』だけど、
マイクロソフトの下請けの小さな町工場だからねぇ」
マイクロソフトの下請け会社が町工場?
 
「あ、そうなんですか。それじゃあ、どうすればいいんでしょうか?」
「どうするもこうするもビルゲイツさんに聞いてみればいいじゃろうが」
そんな馬鹿な。
これじゃ所得税を支払う意味がわからないから小泉総理に聞いてみるっていうことと一緒じゃないか。
 
「まぁ、鼻くそほじりながらキーボード打ってたんじゃろうが」
 
さすが町工場!

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