2002年04月21日(日)  頭のネジ。
朝から雨が降っている。
ベランダに干したままの憐れな洗濯物は、暗い空を見上げて
陽光が差し込む時を待ち続けている。
 
雨のせいで、部屋の中まで暗い。
朝から部屋の電気を灯すと、時間の感覚が少し狂ってしまうような気がする。
電気をつけずに、暗い部屋で時計を見上げながら歯を磨く。
 
歳に合わないピンクのTシャツを脱いで、
25歳相応の洋服に着替える。ハイネックのシャツに、コーデュロイのパンツ。
歳相応の時間を要して髭を剃る。
 
コンポからはビョークが美声を轟かせている。
雨の日の朝にビョーク。これで元気が出るわけがない。
トイレに座って少し読書をする。太宰治「斜陽」
雨の日の朝に太宰治。これで元気が出るわけがない。
 
おまけに頭が痛い。
最近は、雨が降ると必ずといっていいほど頭が痛む。
たぶん頭の中で、雨や湿気や気圧やその他なんやかやを感じる回路が
少し壊れてしまっているのかもしれない。
7月に車の車検があるので、そのときに僕の頭も少し見てもらおう。
 
出勤途中の車の中で彼女が作ってくれたサンドイッチを食べる。
ツナサンドとタマゴサンドとサランラップにくるまれたイチゴが4つ。
 
革命前のお姫様のような雰囲気を持つ彼女を僕は「姫」と呼んでいる。
姫は驚くほど時間にルーズだ。
それを踏まえて待ち合わせの1時間前に時間を設定しても、1時間は遅刻する。
雨の日は、それより1時間ほど遅刻する。
彼女の体内時計はソーラー電池で動いているのかもしれない。
 
サンドイッチを全部胃に流し込んだ頃、職場に到着する。
イチゴのヘタを駐車場に吐きながらロッカーへ向かう。
 
白衣に着替えたら頭痛がひどくなって、頭のネジがまた1つ外れた。

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