2002年03月28日(木)  現代2択。
「電波の届かない場所にあるか電源が入っていないため、かかりません」
 
今日も電話は繋がらない。
僕は携帯をソファーに放り投げて、小説の続きを読む。
 
2・3ページ読んで、しおりもはさまずにパタンと小説を閉じ、
溜息をついてから、携帯の電源を切る。これでフェアだ。
 
「電波の届かない場所にあるか電源が入っていないため、かかりません」
 
これだけ発達した御時世に、精密機械が「〜or〜」の単純な2択の問題も解けないなんて。
「電波の届かない場所or電源が入っていない」
何かしらの問題を抱える人々の携帯が繋がらない理由は、たいてい後者だ。
 
何かしらの問題。
 
キミにはどんな問題があるの?
ボクにはどんな問題があるの?
 
これは多分、発達したらいけない分野の問題なんだろうな。
 
「電波の届かない場所にあるか他の女性と戯れているため、かかりません」
なんて言われたら洒落にならないもの。
 
「電波も届かないくらい、あなたから遠く離れていってしまっています」
なんて文学的な表現されたらたまらないもの。
 
「電波は届きますが、彼氏自体の電源が入っていません」
なんてちょっと意味深なことなんて言われた日には、彼女の不眠は決定的です。
 
「電波も届いて、電源も入っていますが、彼氏が受話器を取りません」
なんて包み隠さず言われたら、僕は21世紀を呪い続けることになるだろう。
 
携帯電話なんて、なけりゃないでみんなそれぞれ、多少の悩みや苦労を抱えつつも、
それなりに平和に暮らしてたと思う。
 
僕は決意しました。
今、部屋のソファーに横たわっている電源の入っていない携帯電話という名の所在確認装置。
僕は、もう、こんなものいりません。
着メロは未だに4和音だし、充電はすぐ切れるし、液晶はモノクロだし。
 
もう、こんなもの、いらない。
 
明日、給料日なので、新機種に買い替えたいと思います。

-->
翌日 / 目次 / 先日