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| 2002年02月26日(火) ホワイトアスパラデー。 |
| 「好きな食べ物ってなに?」 と、たまたま同じ時期に彼女と看護婦さんと栄養士さんに聞かれて、 「ホワイトアスパラが好き」 と一様に答えていたら、全く同じ日に、 看護婦さんからホワイトアスパラの缶詰を2本もらい、 栄養士さんは昼休みにホワイトアスパラのサラダを作って持ってきてくれて、 彼女が作った夕食には生ハムに包んだホワイトアスパラのサラダがついていた。 例えば僕が 「フレッシュトリュフと新ジャガイモのパセリ風味が好き」 と答えていたら おそらく看護婦さんは缶詰を買おうなんて思わないだろうし 栄養士さんは朝早く起きてサラダなんて作らないだろうし 彼女は僕のことを今のようには愛してくれないだろう。 例えば僕が 「ハンバーグが好き」 と答えていたら おそらく彼女は、夕食にハンバーグを作ってくれたとしても 看護婦さんと栄養士さんは作ってくれないだろう。 今回は、僕が 「ホワイトアスパラが好き」 と答えたから、看護婦さんも栄養士さんも彼女も一様に反応したのだろう。 ホワイトアスパラ自体に、なんだか不思議な力があるのかもしれない。 それとも2月26日は「ホワイトアスパラデー」なのかもしれない。 きっとそうだ。今日は「ホワイトアスパラデー」なのだ。 常日頃、気が小さくて色が白くて軟弱な男性に、 それと一緒の性質を持ったホワイトアスパラを贈るのだ。 なんたる皮肉。なんたる侮辱。なんたる訓戒。 だけど僕は、そんな皮肉も侮辱も訓戒も気にしない。 僕自身さえも覚えていない何気ない言葉を覚えていてくれたことが嬉しいのだ。 ありがとう看護婦さん。ありがとう栄養士さん。ありがとう優しいキミ。 僕は気が小さくて色が白くて軟弱な男かもしれないけど、 これからもいっぱい陽の光を浴びて、栄養を取って いつかきっと芯まで硬い緑色のアスパラガスになってみせるよ。 |
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