2002年02月05日(火)  真実の花粉症。
恋をするってどういうことだろう。
 
基本的なことです。
 
どうしてお腹が減るのかな。喧嘩をするから減るのかな。
それは間違い。
 
胃の中が空っぽになるから減るのです。
もう少し詳しくいうと、血糖値が下がって、空腹の信号を脳へ送るのです。
喧嘩をするからといってお腹は減りません。
 
では、どうして恋をするのかな。喧嘩をするから減るのかな。まさか。
胃の中が空っぽになるからするのかな。まさかまさか。
 
心の中が空っぽになるから恋をするんだよ。
もう少し詳しくいうと、血糖値が下がって、恋愛の信号を脳へ送るというのは嘘。
 
心の空腹を満たすために、男は女を食べるのです。イッヒッヒッヒ。
はぁ。違う。
元来、性欲と恋は別々の所に存在するので、そんなものでは心の空腹は満たされない。
 
では、どうすれば満腹になれる?
どうすれば、あぁ〜幸せ〜と言える?
 
深くて冷たい川を渡り、広くて寒い草原を駆け抜け、高くて険しい崖を登り、
朝陽が昇る小さな岩場に1本だけ立っている、朝露に濡れる大きな木に実っている、
真実の実をかじるのです。
 
大きく大きく目を見開いて、彼女を見つめるのです。
口に含んだ真実の実は、次第に口の中で熱を帯びてきます。
それは自然に――本当に自然な動作で――彼女のその小さな唇に熱を移します。
 
そのまま、誰が決めたかわからない自然の摂理のような、それは金字塔といっていいのか、
僕達は一夜を共に過ごすことになります。
 
朝陽が昇って、静かな寝息を立てている彼女の顔を眺めて、
ふと、彼女の頭を眺めます。
彼女の頭上に赤い花が咲いていたら、それは真実の花です。
 
僕の真実が間違いではなかった証拠です。
僕はその真実の花が蒔く花粉で、これから花粉症になるのです。

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