2002年01月26日(土)  耳を傾ける。 真似をする。
昨夜は友人4人と食事に行った。
 
たいていこの4人が集まると、僕は1人怒られ続けることになる。
4対1の様相の中で、僕が全うな――僕的に全とうな――意見を述べても
それは全て却下される。
 
それは、間違えてるわよ。
 
何度僕はこの言葉を聞いたことか。
僕の考えは、彼女達にとって、ほとんどが間違えているらしい。
何度も間違いを指摘されていると、
なんだか本当に僕の考えは間違えてるんじゃないか。と思えてくる。
 
だから彼女達の意見に真剣に耳を傾ける。     真似をする。
 
どこかで譲れない部分がある僕の内的世界。
それはそれはいびつで歪んだものなんだろうと自分でも思う。
 
だけど、この勝手知れたる友人達と話をするのはとても楽しい。
話すよりは話されるほうが楽しいし、怒るよりは怒られるほうが楽しい。
 
2件目の店で、今日の反省と友人達への敬意を込めて
「僕がおごってやるよ」
歓喜する友人達。お金で相手の気持ちを操作するなんて、卑怯者です。
 
しかし、レジの前で女性4人に囲まれて
――彼女達数名はヒールをはいているので僕より背丈が高い――
1人財布を開く男という光景は、なんだかひどく惨めな感じがした。
 
「綺麗どころと食事できるんだから、ねぇ」「ね〜ぇ」
友人達が僕の後ろで声を揃えて言う。
そんなこと言わなくて怒らなくて友人じゃなかったらみんな綺麗なんだけど、
 
僕達はみんな、もう10年以上の付き合いなのだ。
これだけ長く付き合えるのも不思議な感じがするけど、
怒られ続けるのも不思議な話です。
 
「借りは、いつか、返せ」
 
と帰りの車の中で聞こえるか聞こえないか程度の声で呟いたら、一斉に叩かれた。
彼女達の前では、一生「男」にはなれないと思った。

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